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第7話 ページ8

あの後、虎杖の爺さんが息を引き取った事を聞いた。…逝ったのか、あの人。


虎杖はというと、東京にある呪術専門学校に転入するらしい。
それも手配は全てあの五条とかいう奴が決めたのだが。


『虎杖はそれでいいの。』

「おう、もう覚悟は決めた。それに、爺ちゃんに怒鳴られたくねえし。」

『そうかよ。』

「…帝統はどうすんの?」

『そりゃあ連れて行かれるよ。俺も東京だ。』

___________






_______________

「とりあえず悠仁は学長と面談ね。下手打つと入学拒否られるから気張ってね。」

「えぇぇぇ!そしたら俺、即死刑!?」



«何だ、貴様が頭ではないのか。力以外の序列はつまらんな。»



虎杖の頬から口が現れる。
それを蚊を叩くかの様に自分の頬を叩いた。



「悪ぃ先生。たまにでてくんだ。」

「愉快な身体になったねぇ。」

«貴様に借りがあるからな。小僧の体、モノにしたら真っ先に殺してやる。»

「宿儺に狙われるなんて光栄だね。」




とうとうAは小さく笑う。
何だと不思議そうに見る虎杖の手のひらにはまだあの口が閉じている。



『この小さい口が宿儺だと思うとね。』

«A貴様…おい、その目は何だ。»

『ん?ああ、すっかり忘れていた。』



Aはコンタクトを外す。
黒かった瞳が、紫と赤の瞳に戻る。



「相変わらず綺麗じゃん。」

『それはどうも。宿儺もね。』

«相変わらずオマエの発言は不愉快だ。»

『照れなくてもいいよ。』«殺す。»





そんなAを五条はじっと見つめた。
そういえば、あの夜はまだ黒い瞳のままだったので、初めて見た。
今どき…いや、かなり珍しいその左右異なる瞳があまりにも綺麗なものだから思わず魅入ってしまったのだ。




因みに虎杖も当初は魅入って暫く動く事を忘れていた。
それ程にAにその左右異なる瞳は合っている。否、彼にしか合わないだろう。
さらに、あの宿儺が手を出さない程の力を持っていると推測するとなると、




「ほんと、恐ろしいなぁ。」

「『?何が。』」

「いやいや気にしないで。さ、もう着くよ。」






その先に居たのは、顔に似合わぬ可愛らしい人形をちくちくと作るサングラスを付けた男の姿があった。

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RUGI(プロフ) - エドワールドさん» コメントありがとうございます!すみません、書いていませんでした私のミスです汗 夢主は男主の設定です!これからもよろしくお願いします!! (2021年2月26日 17時) (レス) id: 1fcdf44583 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - 仁王彩香さん» いつも見て下さりありがとうございます!はい、掛け持ちしながら更新頑張りますね!!これからもよろしくお願いします!! (2021年2月26日 17時) (レス) id: 1fcdf44583 (このIDを非表示/違反報告)
エドワールド(プロフ) - RUGIさん» 性別って男ですか?それとも男口調の女の子ですか?(´・ω・) (2021年1月8日 0時) (レス) id: 2a81e718d3 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - テニプリや黒バスの作品も更新頑張って下さい (2020年12月23日 14時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - 信さん» ありがとうございます!そう言ってもらえてとても嬉しいです!こつこつですが更新していきますのでこれからもよろしくお願いします! (2020年12月6日 20時) (レス) id: 1fcdf44583 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RUGI | 作成日時:2020年11月15日 14時

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