記録その拾陸 ページ17
耀哉に呪いは完全に消滅させた。身体は弱いままだけどこれで三十まで生きられないというものは無くなった。
一段落し、俺はまた産屋敷の館を離れることにする。
「A、またいつでもおいで。此処は君の居場所だよ。」
「何かあれば…私の屋敷に来るといい。」
『ありがとう。じゃあ、行ってくる。』
刀を携え、自分の居場所が悟られないように“絶”で完全に気配を絶ってから屋敷を出た。
_________
______________
《オ館様カラト“岩柱”悲鳴嶼行冥カラノ手紙ダ受ケ取リヤガレェェーー!!》
『…何この乱暴な烏。』
手紙を置いて何処かへ飛んでいく烏を見送ってからAは手紙を1つずつ開いていく。
産屋敷からの手紙は最近の調子はどうだから始まり、身体は弱いけども以前よりはよっぽど良くなりおかげで毎日隊員の墓参りなどに行けると書いてあった。
だが、やはり鬼殺隊の力になってやれないことが残念だとも書いてあり……
『はァ!?何やってんだオイ!!』
刀を数回振ったら倒れたと書いてあったので思わず大きな声を上げてしまった。
Aは筆を持ち、2枚の紙を用意した。1枚は後で書くことにしてもう1枚は紙いっぱいにでかでかと安静にしろ、と書いた。
そして、今度は悲鳴嶼の手紙を開く。
産屋敷と同じく調子はどうだから始まっており、ある家が鬼に襲われたらしく行ったところ親は殺され姉妹だけが生き残っていたと書かれていた。
読み進めると、どうやらその姉妹は悲鳴嶼に鬼殺隊に入りたいと言ったそうだった。
悲鳴嶼は複雑な気持ちを手紙に綴っており、最終的に折れた。そして、その姉は今“柱”になったらしい。
『へえ、胡蝶カナエとしのぶ…んで、耀哉に書いてあったやつは確か宇髄天元。この世界の名前ってみんな凄くねえ?』
Aは悲鳴嶼を頭の中で思い浮かべた。
そして思った。
名前のままの通りのやつになったなと。
『ッはは、耀哉も行冥も同じこと言っていやがる。』
______また鬼殺隊は強くなった。
最後に書いてあることが同じなのでAは声を零して笑ったのだった。
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メリエリ(プロフ) - 凄く面白くてお気に入りです！続きはつくらないのですか？ (2021年7月13日 19時) (
レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
ry_ily(プロフ) - こんばんは！もう更新はされないのですか？？とてもいい作品でもっともっと読みたいです！！更新待ってます！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: c05f4833c8 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - 伊之助推しさん» ありがとうございます！神作品だなんて本当に嬉しいです！！これからも更新していくのでよろしくお願いします！！ (2020年2月24日 23時) (レス) id: 23a9fd6e5d (このIDを非表示/違反報告)
伊之助推し - 神作品すぎる、本当にこれ好きなので続木楽しみにしています。 (2020年2月14日 23時) (レス) id: 5a7580d6d4 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - Ecarlateさん» コメントありがとうございます！記録その廿伍に少しだけ書いてあるのですが夢主をおびき寄せるために無惨から呪いを解かれていたという設定です、すみません文章が不足していました汗 (2020年2月2日 17時) (レス) id: 23a9fd6e5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUGI
| 作成日時：2019年12月27日 21時
