記録その拾参 ページ14
「ゴホッ…ゴホッ…」
『耀哉、寝てろ。今あまねさん呼んでくるから。』
Aは円を使い、あまねを見つけると駆け寄って産屋敷が高熱で倒れ、今布団に寝かせていることを伝えるとすぐさま動いてくれた。
「Aさん、感謝します。」
『いや、…大丈夫だ。』
Aの顔に、焦りが見えた。
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鬼殺隊に入隊した悲鳴嶼行冥は十九となり階級の一番上“柱”となった。
“岩柱”と呼ばれその強さを誇るも日頃の鍛錬は怠らない。
今日も鍛錬をしようと山へ足を踏み入れると先客がいた。
気配を感じた悲鳴嶼はその
「!!…あれは、」
そこにいたのは、育手として自分を鍛えてくれたAだった。
呼吸法はAは使えなかったがその他の剣士としての基本や使い方、強靭な肉体作りは弱々しかった身体を此処まで強靭に鍛え上げた。
悲鳴嶼にとってAは目指すべき目標でもあった。
そんなAが自分にも気付かず、胡座をかいて何かに集中しているので気になった。
『…………ふぅ…』
Aは少し苦しそうで目を瞑り、ひたすら集中していてとても近づき難い。まるで、近付けないような何かに覆われているようだった。
悲鳴嶼はその場から少し離れ、自分も修行を始めるべく念仏を口にしたのだ。
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気が付けば朝になっており悲鳴嶼はもう一度、Aの所へ寄ると、昨日から何一つ変わっておらず口を開けたまま固まった。
『………行冥?』
一息吐いたAはその場に仰向けに倒れた。
慌てて寄ると、大丈夫。ただ、疲れただけだと言われる。
「何時から、そうしていたんだ?」
『多分、1週間以上。』
「1週間以上、ずっとその状態で…」
『あれだ。少し、やる事ができたんだ。』
「お館様か。」
Aがじっと悲鳴嶼を見た。
「Aが何か行動に出るとき…必ず、お館様のためだ。」
『それだけじゃねえと思うが…まあ、今回はそうだな。』
「お館様に、何かあったのか…!?」
『耀哉が熱で倒れた。今は熱だが、多分あれは…熱じゃねえ。』
産屋敷が倒れたとき、他の何か不気味なものを感じたのだ。
『…………あれを、取り除けるかもしれねえ。』
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メリエリ(プロフ) - 凄く面白くてお気に入りです！続きはつくらないのですか？ (2021年7月13日 19時) (
レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
ry_ily(プロフ) - こんばんは！もう更新はされないのですか？？とてもいい作品でもっともっと読みたいです！！更新待ってます！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: c05f4833c8 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - 伊之助推しさん» ありがとうございます！神作品だなんて本当に嬉しいです！！これからも更新していくのでよろしくお願いします！！ (2020年2月24日 23時) (レス) id: 23a9fd6e5d (このIDを非表示/違反報告)
伊之助推し - 神作品すぎる、本当にこれ好きなので続木楽しみにしています。 (2020年2月14日 23時) (レス) id: 5a7580d6d4 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - Ecarlateさん» コメントありがとうございます！記録その廿伍に少しだけ書いてあるのですが夢主をおびき寄せるために無惨から呪いを解かれていたという設定です、すみません文章が不足していました汗 (2020年2月2日 17時) (レス) id: 23a9fd6e5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUGI
| 作成日時：2019年12月27日 21時
