記録その卅弐 ページ33
「…そうかい。」
「Aでも出来ないのかい?」
『逆に何もしない方がいいのかもしれねえ。』
「そうだね。今は様子を見よう。私は彼を信じたい。」
『俺もそれは賛成。俺はあの炭治郎って奴、嫌いじゃねえ。』
鬼になった妹を大切にしている、人間に戻してやりたいと心から思っている。
その気持ち、凄く分かるよ。
『耀哉、いい奴が鬼殺隊に入ったな。』
「ふふ、そうだね。」
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「おい、テメェ。」
『いきなり喧嘩腰とはねえ…』
Aは何で此処にいるのだろうと不思議で首を傾げる。
この2人は自分のことを相当敵視していたはずだが。
「お前!!俺と勝負しろ!!」
『勝負?いいけど。』
「あはは!!Aは軽いねぇ。」
『なら童磨がやるか?』「嫌だ。」
『まあ、とりあえず悪い……お前ら誰?』
Aは顔は最近見た顔だが、一人一人の名前をきちんと覚えたわけではない。勿論、悲鳴嶼や冨岡、しのぶなどは知っている。
Aの発言により更にびきりと青筋を浮かべる2人。
「俺は“音柱”の宇髄天元だ。」
『そっちの2人は。』
「何故貴様に言わなければならない。」
『じゃあ俺が勝ったら教えてくれ。そっちのお前も。』
「ハッ!!ぶっ殺してやるよォ…」
『精々殺されないように頑張るわ。』
Aが3人でかかって来いと言うものだから3人は正気かコイツと思ったが、聞き入れる様子が全くないので仕方なくそれでやることにした。
「テメェ巫山戯てるのかァ!?」
「俺たちは“柱”だぜ。派手にやるが本当に3人でいいのか?」
『いいぜ。何処からでも来いよ。』
初めて口端を上げ、Aは3人を挑発した。
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「ハハッ、化け物だろお前…!!」
「チッ!!クソが!!」
『やっぱり3人はいいな。今度は行冥と義勇とやってみよう。』
派手で強力な攻撃を受けながらAはひらりと交わし、そして受け止めながらそう呟いた。
『攻撃も強力だし、お前のその刀どうなってんのさ、蛇みてえ。』
「チッ…」
3人は息切れしているのに対してAは息切れどころか全く疲れた顔をしていない。
それが余計に彼らのイライラを募らせた。
『さて、これから俺がこの世界の人間じゃねえことを証明するよ。』
刀をしまったAの瞳が妖しく光る。
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メリエリ(プロフ) - 凄く面白くてお気に入りです!続きはつくらないのですか? (2021年7月13日 19時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
ry_ily(プロフ) - こんばんは!もう更新はされないのですか??とてもいい作品でもっともっと読みたいです!!更新待ってます! (2020年5月15日 0時) (レス) id: c05f4833c8 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - 伊之助推しさん» ありがとうございます!神作品だなんて本当に嬉しいです!!これからも更新していくのでよろしくお願いします!! (2020年2月24日 23時) (レス) id: 23a9fd6e5d (このIDを非表示/違反報告)
伊之助推し - 神作品すぎる、本当にこれ好きなので続木楽しみにしています。 (2020年2月14日 23時) (レス) id: 5a7580d6d4 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - Ecarlateさん» コメントありがとうございます!記録その廿伍に少しだけ書いてあるのですが夢主をおびき寄せるために無惨から呪いを解かれていたという設定です、すみません文章が不足していました汗 (2020年2月2日 17時) (レス) id: 23a9fd6e5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RUGI | 作成日時:2019年12月27日 21時