【WT】凡人の人間関係

第三十八話 ページ39

『あ、あの、今日はよろしくお願いします。』

「あァ?誰だおめー。」


ひ、ひぃ〜!!この人すんげー怖いぞ!!
そしてトリオン量が多いぞ!!


「こらこらカゲこの子怖がってるでしょ〜。あ、おれは北添尋。ゾエさんって呼んでね〜。」

『あ、ああ!!私は國神Aです。よろしくお願いします!!』

「Aちゃんね。ん?あ、もしかして特級戦功取ったのAちゃん?」

『多分それ取りました!!』

「ゾエさん、この人顔真っ青だけど大丈夫なの?ちゃんと戦えるわけ。」

「ユズル、そんなこと言っちゃだめでしょ。」


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「A!!もっとこっちに来いよ〜。おい、カゲ!!場所取りすぎだ!!」

「あァ!?てめぇのモンが邪魔で動けねぇんだよ!!」

「そんなもん退かせばいいだろ!?」



ねえ、何でこうなってるの?
防衛任務終わったらオペレーターに呼ばれて行ったらコタツに入れと言われて今入ってるのだが。



「A〜、コイツらと防衛任務とかやりづらくなかったか?」

『い、いえ全然!!逆に私が足引っ張ったんじゃないかと…』

「そんなことないよ〜。ゾエさん達助かったから。いい動きしてたよ、ねぇ、カゲ。」



先輩と目が合う。
この人めっちゃ強かった。何かスコーピオンをぐんって伸ばすやつ。あれ凄かった。



「…おい、変なもん向けるんじゃねぇーよ。」

『変なもん?…あ、サイドエフェクトですか。』

「そういえばAちゃんは玉狛だから知ってるのか〜。」

『はい、私も一応持ってるんで、サイドエフェクト。』

「は?お前が?」



そうですよね、私みたいなやつが持ってるの普通おかしいですよね。
とりあえずどんなものか、かくかくしかじか話した。



「どんなチート能力だよ。」

『いや、普段から鍛えないとやばいですよ。大規模侵攻終わった後ぶっ倒れましたから。』

「そうなんだ…そういえばAちゃん、太刀川さんから三本取ったんだよね?」




ん?何で知ってるんだ?
それ知ってるの太刀川隊しかいないよな?




「当真から聞いたんだ。あ、当真は太刀川さんから聞いたんだって〜。」




その当真って人誰?
そんでやっぱりあいつか、あいつなんだな言ってるやつは。




「Aちゃんは太刀川隊に入るんだよね?」

『はい?』

「あれ、違うの?でも当真と一緒に太刀川さんに聞いたんだけどな〜。」

『あのヒゲ…!!』

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