target13 ページ15
「＿＿＿で、Aは何だって？」
「スク、アナタにとっていい事言われたんでしょ？」
「あー、ルッスーリアセンパイもそう思います？隊長キモイくらいニヤついていましたもんねー。」
「う”お”ぉい！！盗み聞きかてめぇら！！」
青筋を立てたスクアーロは今にも剣を抜きそうな勢いである。それに動じないヴァリアー面々。
「っつーわけで、オレ結構殺ったから任務入ってないんだよな。」
「あ”ぁ？」
「日本行ってくる。」
「だとう！？ってベル待ちやがれ！！！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『少しは逆鱗に触れられたのかな。』
Aは呑気に考えながらエレベーターに乗り、最上階のボタンを押す。
ガラス張りの為、外の景色を眺めながら着くのを待った。
エレベーターが開いた時、Aは頭を傾けた。
因みに、先程Aの顔があった所にはナイフが刺さっている。
「ししっ、鈍ってねーみてぇだな。」
『まさか本当に来るとはネ。』
「お前が寂しがっていねーか見に来たんだよ。」
この特徴的な笑い方に、頭にティアラ、ナイフを持つ者…ベルフェゴールが愉快そうに笑った。
まだそんなに日にちは経ってはいないがとても懐かしく感じる。
『寂しかった。』
「…ししっ、オレもだぜ。」
ベルが自分より小さなその身体を抱きしめる。
Aは小さく笑い、その背中に手を回した。
やはり落ち着くと心の中でそう思う。
「お前って面倒見いいクセに甘えただよな。」
『うるさいヨ。』
ヴァリアーの幹部として問題無しの実力に、フランや部下に対して面倒見が良い。また、心を許した大切な仲間に対して見せる柔らかな素顔。
それがまたスクアーロ達がAを可愛がる理由でもある。
あのザンザスでさえも分かりやすく表情には出さないものの頭を撫でたり、額や頬にキスを落としたりするなどかなり気に入っている。
それはヴァリアーだけでなく、沢田綱吉率いる守護者達もAに対して悪印象を抱いている者はいない。
「暫くの間、世話になるぜ。」
『Si…、ベルがいるのは心強いよ。』
「だってオレ王子だもん。」
『ふふ、そうだね。』
いつもの調子のベルにAは、今度は声を出して笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 104人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年9月15日 2時) (
レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - 五条彩香さん» お久しぶりです。ありがとうございます！仕事が忙しく更新がとても遅くなってしまいますが地道に書いていきますのでよろしくお願いします。 (2021年9月4日 15時) (レス) id: 1fcdf44583 (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - お久しぶりです！作品見てます！この作品以外に越前兄の夢主の作品や非凡人夢主シリーズの更新も待ってます\(//∇//)\ (2021年8月9日 20時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：RUGI
| 作成日時：2021年5月13日 0時
