ジャンヌ 【文豪ストレイドッグス】

Jeanne10. ページ10

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心が震えて、涙が次々に溢れた。
安心する顔を見れたからだろうか。


縋り付くように中也さんに体を預けて
背中に手を回した


体力も精神も限界に近く今にも腰が抜けそうで
踏ん張る足が震える


中也さんの匂いがした
中也さんと私の香りが混ざって
今宵の静寂に溶けていく





「なぁ、ジャンヌ」





私を片手だけで支える中也さんはため息をついた







「俺はワインが好きだ。だが、酒には弱い」






「首領はお前の事を惚れ薬だとか言っていたが、
俺にとってお前は例えるならば酒だ。

酒は美しく魅力的だがその香りと味は人間を
惑わせる。」





「お前に手を出すまいと我慢してきたんだ、
これでも」






「____悪ぃな、ジャンヌ」









「今夜お前を抱く」









静かにそう告げた中也さんの言葉に反応する暇も
なく、乱暴に顔を上げられて噛み付くような
接物をされた 。





___待ち焦がれていた、全身でそれを。

ただ首に手を回した 。




何も、。

考えたくは、なかった。



中也さんの帽子を投げ捨てて
無理矢理シャツをはだけさせる 。

私を抱き抱えた彼は近くの自室のドアを
片足で蹴って開けた。






「なんでもいいから壊して」





惚れ薬でも、酒でも、なんとでも呼べばいいよ

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