Jeanne16. ページ16
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嗚呼、嗚呼____
「____足りないわ」
足元に転がる人虎を蹴り飛ばし、彼の腰に
自分の足を乗せて踏みつけた。
「___ジャンヌに出会ってしまったら」
喋らずに逃げて
逃げる前に一瞬だけ私を見て
見つけたら罰して
香りに依存する前に隠して
捕まえたなら
愛したのなら殺して____
はっとため息を付くと同時に鏡の世界が崩壊していく。
この空間だけは現実世界から遠ざけてくれる。
焼け焦げた体の内側から、膨張するただひとつの想いさえ喉を押し上げてきても声に出すことは出来ない。
___それでいい。
それでいいの
異能力が完全に溶けて現実世界に戻ってきた。
横たわる人虎を見下ろしたまま、携帯で芥川さんに
電話をかける。
+
「芥川さん、終わりま…」
星の色をした髪の毛が揺れた。
電話をかけるただそれだけの動作でも
美しく煌めいている。
そんな少女の背後からそっと声を忍ばせ、
携帯を素手で握り潰した。
「____ねぇ、何が足りないんだい?」
耳元で吹きかけるように尋ねると驚愕した少女は
勢いよく振り返り私を睨む。
隠し持っていた拳銃を迷う事無く私に突きつけた。
「__太宰さん、
芥川さんと戦ってたんじゃないんですか」
ヴァイオレットの宝石の上で開閉するたびに星が零れる音が今にも聞こえてきそうな、白い睫毛
「彼は私には勝てないからね
そして、君も。
私を撃つことなど出来ない。」
Aの口が僅かに動いた。
図星を突かれた証拠だった。
芳香の量が増えた気がする。
このままでは私はAに酔ってしまうだろう
___即座に駆け出しAの拳銃を構える右手を
強く掴んだ。
驚いたAは体制を崩し、それを受け止めながら
彼女を壁に押し付ける
「____ねぇ、A
君がこんな仕事をしているの珍しいよね
探偵社と戦闘なんて…
私にまた会いたくて首領にでも頼んだ?」
ハニートラップを得意とするAが仕事をするなんて
本当に珍しい。
彼女の香りが酷く人を酔わせるからAに仕事をさせるなんて滅多になかったのに。
「命令されただけです」
一切目を合わせようとしないAの首から鎖骨に
かけて唇を押し当てた
「___大体の予想は付くよ
君の香りに微かに中也の酒の匂いが混じってる…
何回噛まれた?いつ抱かれた?」
「答えてよ、A」
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奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！私、逆ハー大好きなんで嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年3月5日 19時) (
レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
初季(プロフ) - ちっぽけさん» あああああフラグ立っちゃたんですか(震え声)了解です！笑 (2018年3月1日 4時) (レス) id: 6dc40941cf (このIDを非表示/違反報告)
ちっぽけ(プロフ) - 初季さん» 最初はこの作品、フラグなしだったんですけどフラグがたってしまって…その時に頑張って回避しようとしてた言葉ですね笑 そうです、その言葉であってます汗 (2018年3月1日 1時) (レス) id: c64884f1ed (このIDを非表示/違反報告)
ちっぽけ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます！(><) (2018年3月1日 1時) (レス) id: c64884f1ed (このIDを非表示/違反報告)
初季(プロフ) - こびぐすりとはび やくのことでしょうか…？フラグ防止でわざとだったらごめんなさい(><)面白くて大好きです！これからも頑張ってください！ (2018年2月26日 0時) (レス) id: 6dc40941cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちっぽけ | 作成日時：2018年1月17日 0時
