Jeanne24. ページ24
+
可憐で繊細な美しい花を毟りとる
これを人は征服感や背徳感だと言う
唇に痛みが走り顔を上げた。
深く切れたやつがれの下唇からそっと血が流れている。ジャンヌは息を切らしていた。
「____光に焦がれたか、ジャンヌ」
Aを床に押し倒した。
「う''っ」と背中の痛みを声に出したジャンヌは笑っている。
「光なんかいらない
私が欲しかったのは…」
"太宰"_____
あの人の名前を零す事が、自分は
何よりも気に食わなかった。
ジャンヌの来ていたボロボロの衣服を引きちぎった。
ジャンヌは無言でやつがれを見つめていた。
Aはもう慣れっこだった。
____慣れてしまってはいけなかった事だけれど。
「やつがれは貴様が気に食わぬ」
「知ってます」
やつがれが静かに告げると、ジャンヌはため息をついた。最初から知っている、と。
師 太宰の世界を求めるこの女が
幹部に容姿だけで選ばれたこの女が
______太宰も、ジャンヌも
互いに思い合っている事が。
それが、何よりも気に食わない。
__芥川は「愛してる」と口にすることを知らなかった。
心の中でぐちゃぐちゃに濡れて混ざり合う
感情の名前を知らなかった。
愛された事のない男は女の抱き方は知っていても
愛し方は知らなかった。
きっとジャンヌを殺せばこのわからない気持ちを
無くせるのだろうとさえ思った。
無知故の____
+
かぶりつく果実
息遣い
煽り続けるジャンヌ___
攻撃的な接吻 不道徳な行為
何かを失った気がしている
嗚呼、狂ってるわ____
_____なんて、今更。
「____一寸、良いかな、芥川君」
頭の上で交差されていた両手首が、ばっと離された。
足に力を入れる事が出来ずに
私はそのまま床に倒れる。
「__首領」
口元を拭い芥川さんは振り返る。
彼は無表情だった。
階段の上にいる首領の顔は逆光でよく見ゑない。
「お取り込み中、悪いね」
「………いえ」
+
極彩色の花 にキスを
「私は昔町医者をしていてね。
___その時に私が作り出した
これは強力な自白剤なんだ」
604人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!私、逆ハー大好きなんで嬉しいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2023年3月5日 19時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
初季(プロフ) - ちっぽけさん» あああああフラグ立っちゃたんですか(震え声)了解です!笑 (2018年3月1日 4時) (レス) id: 6dc40941cf (このIDを非表示/違反報告)
ちっぽけ(プロフ) - 初季さん» 最初はこの作品、フラグなしだったんですけどフラグがたってしまって…その時に頑張って回避しようとしてた言葉ですね笑 そうです、その言葉であってます汗 (2018年3月1日 1時) (レス) id: c64884f1ed (このIDを非表示/違反報告)
ちっぽけ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます!(><) (2018年3月1日 1時) (レス) id: c64884f1ed (このIDを非表示/違反報告)
初季(プロフ) - こびぐすりとはび やくのことでしょうか…?フラグ防止でわざとだったらごめんなさい(><)面白くて大好きです!これからも頑張ってください! (2018年2月26日 0時) (レス) id: 6dc40941cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちっぽけ | 作成日時:2018年1月17日 0時