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Aside
今日もみんなに置いていかれないように必死に食らいつくことしか出来なかったレッスン。
前はみんなと一緒だった帰り道も、最近は一人で帰るようになった。みんなから隠れるようにして。
貴「お疲れ様でした〜…」
スタッフ「…」
今日も挨拶はなし。
いつもの事だから慣れたと思ってたけどなぜか今日は重たく感じてしまう。
マネ「あ、A？ファンレター今回も届いてるから！はい！」
そう言って渡されるダンボール箱。
私は明日も使う控え室に置かせてもらうことにした。
貴「明日早く来て読ませてもらいますね！」
そう言って控え室を出ようとするとバタンと音を立てて閉まったドア。
貴「え…?」
私がドアに駆け寄ると、外から違うスタッフの声が聞こえてきた。
スタッフ「あのさ、目障りなんだよね。練習もついていけない、メンバーには色目使う。やる気あるように見えないんだよね。こっちは仕事だからサポートしてるけどもういいよ。」
そう言って足音が遠のいていく。
貴「出してください！」
声を大きくして助けを求めるけど、誰も助けてはくれない。
貴「明日の朝まで…かな。。」
私は出ることを諦めて、ファンレターを読み始めた。
貴「あっ…白色ジャス民さんだ」
私にとってファンレターは1番の心の支え。
みんなの声がダイレクトに届くから毎回隅々まで読んでいる。
「応援してます」とか「ダンス上手くなったね！」とかの言葉がいっぱい詰まっていて、それを見ている時は心が安らぐ。
貴「…っ！」
次の手紙を読もうと封筒を開けた時だった。
手に鋭い痛みが走り、封筒にポタポタ落ちる真っ赤な液体。
貴「カッター…」
手からは結構血が流れていて、封筒の開けるところにカッターが仕込まれていたんだって気づく頃にはもう遅かった。
【目障り。ジャニーズに女なんていらないよ？消えて。】
そう書かれた手紙。
私は流れる血を止めることなく、その手紙を見つめることしか出来なかった。
ガチャ…
「誰かおるんですか？」
涙が1粒出たのと同時にさっきまで開かなかったドアが開いた。
桐山「A?」
貴「あっくん…」
私は流れる涙をバレないように拭い、手紙をダンボールに押し込んだ。
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あんず(プロフ) - つぐみさん» 第2作品目も書かせていただきましたので、べひ続編へどうぞ！ (2018年2月15日 12時) (
レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ(プロフ) - 続編希望です。 (2018年2月15日 11時) (レス) id: f3677715b6 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - やさきみさん» ありがとうございます!続きを色々と考えている時間が私もすごく楽しいです！これからもバンバン更新していきますのでよかったら引き続き応援よろしくお願いします！ (2018年2月11日 23時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - はりぼうさん» はじめまして!お立ち寄りありがとうございます!違うジャンルを読む時にたまたま私の作品を読んでくださるなんてほんとに嬉しいです。涙まで…これからも頑張るのでよければ読み続けてください！ (2018年2月11日 23時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
やさきみ(プロフ) - いつも拝見させてもらってます！卒業発表のとき、オーラスのあとの話がすごく感動しました！続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2018年2月11日 23時) (レス) id: 2b88adeffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず
| 作成日時：2018年2月5日 19時
