____9 ページ9
Aside
控え室に荷物を置いて、すぐにサウンドチェックに向かう。
西畑「Aなんかご機嫌やなぁ」
貴「ん〜?あんな、これのんちゃんに借りてるねん!これがあれば頑張れるから!」
そう言って望から借りている帽子を見せた。
西畑「そっか〜サウンドチェックがんばれ!」
大ちゃんと分かれた後、無事にサウンドチェックも完了。次は衣装を着て本番さながらに行うゲネプロ。
その時に事件は起きた。
貴「あれ…破れてる」
藤井「A次俺とやからな〜!」
流星の声を背中で聞きながら必死に衣装さんを呼ぶも聞こえているのかいないのかこっちをちらっと見てどこかに行ってしまった。
貴「どうしよ…」
仕方ないからその衣装を着てる時は破れているところが目立たないように踊った。
貴「あ…」
次の着替えの時、衣装を見ると破れ目はさらに酷くなっていて、これじゃあ本番は持たない。
貴「衣装さ…」
呼ぼうとしたけど、いつもならいるはずの衣装さんはどこかに行っている。
貴「とりあえず…」
とりあえず次の曲まで時間があるから新しい衣装に着替えて、衣装さんが帰ってくるまで待ってみるけどなかなか帰ってこない。
神山「A!そろそろ行くで!」
神ちゃんに呼ばれてステージに向かうけど気が気じゃなかった。
中間「衣装。俺が直しておくよう頼んどいたから。」
貴「え…?」
ゲネプロが終わり、衣装のことを考えてると淳太くんにそう言われた。
中間「破れてたんやろ?俺、衣装さん見つけた時に言っといた。」
貴「あ…ありがとう!」
中間「ん〜。ええよ〜?でも、Aもそういうのはゲネプロ中に言いや?」
ちがうよ。淳太くん。
言おうとしたけど、居なかったんだ…。
貴「うん!ごめんね!」
思ってることがバレないようにできるだけ笑顔でそう言ってトイレに駆け込んだ。
貴「なんで嘘なんかつくんだろ…私はなんでホントのこと言えないのかな…」
個室に入り、座り込み静かに涙を流すことしか私にはできない。
前は遠慮なくなんでも言えてたのに。
なんでも相談できてたのに。
貴「私は…一人ぼっちなんかな…」
2569人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんず(プロフ) - つぐみさん» 第2作品目も書かせていただきましたので、べひ続編へどうぞ! (2018年2月15日 12時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ(プロフ) - 続編希望です。 (2018年2月15日 11時) (レス) id: f3677715b6 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - やさきみさん» ありがとうございます!続きを色々と考えている時間が私もすごく楽しいです!これからもバンバン更新していきますのでよかったら引き続き応援よろしくお願いします! (2018年2月11日 23時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - はりぼうさん» はじめまして!お立ち寄りありがとうございます!違うジャンルを読む時にたまたま私の作品を読んでくださるなんてほんとに嬉しいです。涙まで…これからも頑張るのでよければ読み続けてください! (2018年2月11日 23時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
やさきみ(プロフ) - いつも拝見させてもらってます!卒業発表のとき、オーラスのあとの話がすごく感動しました!続きが楽しみです!更新頑張ってください! (2018年2月11日 23時) (レス) id: 2b88adeffc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あんず | 作成日時:2018年2月5日 19時