黒服のWESTくん 4 (ページ8)

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重岡side

俺の気持ちを伝えると、申し訳なさそうに涙まで流して「ごめんなさい」と言ったA。

重岡「今、幸せか？」

貴「うん!」

Aのこと言葉が聞ければいい。
そう思ってたのにAの前から離れると、振られたんやなぁってすごい辛くなる。

中間「おい重岡〜。7番席灰皿。」

重岡「う〜す」

仕事もしなあかんけどどうしてもAが気になって目で追ってしまう。

重岡「痛て…」

桐山「なによそ見しとんねん笑休憩行っといで〜」

重岡「すんません…」

先輩に頭を叩かれるまで気づかないことも多々ある。

重岡「俺ってだいぶAが好きやったんやなぁ」

ガチャ…

控え室の扉が開いて誰が入ってきたかと思えば望やった。

小瀧「その様子やと…」

重岡「あぁ笑」

小瀧「なんて言ってたん」

重岡「泣きながらごめんなさい…って。」

小瀧「そか。」

重岡「過去にもさ振られたことなんて何回もあるのに、今回はなんか…なぁ笑」

俺がそう言って俯くと小瀧が立ち上がった。

小瀧「よしゃ、じゃあ次は俺の番やな!」

重岡「おう」

小瀧「別にしげが振られたこと、なんとも思ってないから。俺はただ純粋な気持ちでAが好きやから。」

重岡「わかっとるわ…がんばれよ」

俺が拳を突き出すと、それに合わせてくれた小瀧。

小瀧「立ち直れよ〜」

重岡「はいはい」

ドアを開けて「Aさ〜ん」と叫びながら出ていく小瀧を見おくって俺も立ち上がった。

重岡「切り替え！そう、俺は振られたんやから！自分の好きな人の幸せを応援するしかない！」

俺は飲み物を飲み干して控え室から出た。