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Aside



貴『そう。わかったわ。ありがとう。ともく』



神山「お嬢様。」




私が神山の名前を…下の名前を呼ぼうとした時、止められた。
昔はよく王宮の庭でかくれんぼして遊んだ。その時は「神山」じゃなくて「智くん」って呼んでた。




貴『ごめんなさい。すぐ行くわ。神山は先に行って。』




神山「かしこまりました。2度寝はだめですからね?」




貴『わかってるよ。ほら。早く行って』




神山は私に念を押した後お辞儀をして部屋から出ていった。



貴『智くん……か。』




私は言えなかった名前を本人がいなくなった部屋で呟く。



私の家は…世間で言うお金持ち。皆羨ましいとか、毎日楽しそうとか思うかもしれないけどそうでもない。将来のため…正確に言えば親のために生きてる様なもの。




貴『お願いします』





メイド「今日のドレスはこちらです。」



毎日親が選んだ服をメイドさんに着せてもらって、決められた時間にご飯を食べて、正直興味もない乗馬をしてテーブルマナーを学んだり。全部…お嫁に行くため。家の血を残すために生きてる。





貴『ありがとう。』



親の趣味の形、色のドレスを身にまとい朝食を食べる。今日は黄色のドレス。





神山「Aお嬢様。この後の乗馬の先生がお着きになりました。」




貴『そう。わかったわ』





乗馬が終わればテーブルマナー。
ホントはもっと外で体を動かしたい。昔みたいに庭を走り回りたい。




先生「Aお嬢様!そちらはお肉のフォークです。お魚はこちらですよ!」




貴『はい。すみません…』




テーブルマナーの後は少しの休憩。
私は休憩の時は必ずお気に入りの場所の庭にあるバラ園まで行って心を休ませてる。何かをするわけでもなく、ただバラを眺めてる。





貴『あ…咲いてる』




昨日はつぼみだったバラが今日みると花開いていた。それを見ただけで心が暖かくなった。




貴『痛……』




そのバラに触れようとした時……
刺が手に刺さり血が流れた。

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SIRURU(プロフ) - このお話が大好きです。更新頑張ってください!応援してます…! (2018年3月16日 19時) (レス) id: f746aab1e6 (このIDを非表示/違反報告)
虹香 - 面白いです!無理せず更新頑張ってください!私も受験生なので大変なの分ります。応援してます!! (2017年11月17日 21時) (レス) id: 08ce2e4352 (このIDを非表示/違反報告)
- あんずさん» はい!ずっと待ってます!このお話大好きなので!時間があれば、更新お願いします!無理はしないで下さいね! (2017年8月26日 8時) (レス) id: 9e5e6a1601 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 朱さん» いえいえ!何も言わない私が悪いんです!見てくださる方がいる限り更新しなければならないのにそれを怠ってしまいました…更新はゆっくりですが続けていこうと思いますのでそれでも良ければ見てやってください! (2017年8月23日 18時) (レス) id: 51e1914d91 (このIDを非表示/違反報告)
- あんずさん» そうだったんですか.....ごめんなさい、何も知らないのに言ってしまって...受験頑張ってください! (2017年8月23日 9時) (レス) id: 9e5e6a1601 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんず | 作成日時:2017年6月10日 16時

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