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神山side



俺は時間があればAお嬢様お気に入りの場所のバラ園のバラに水をやったり、手入れをしたりしてる。





神山「お〜君咲いてるやんか〜」




昨日までは咲いてなかったバラが咲いていたりしたときは特に嬉しい。
お嬢様のためと言いながらも実はたのしかったりする。




神山「よっしゃ。お水持ってきてあげるからな?」




俺はじょうろを片手に水を汲みに行った。帰ってくると黄色のドレスを身にまとったAお嬢様が居た。





貴『あ。咲いてる…』



咲いたばかりのバラを見つめながら優しい笑顔でバラに触れるお嬢様。こんなにも幸せそうな顔のお嬢様はいつぶりやろうか?




貴『痛……』




神山「Aお嬢様?!」





指を持ってかがみ込んだお嬢様。
気になり、すぐさま駆け寄るとバラの棘で手を切った見たいやった。




貴『智くん……』



神山「手当しますよ?」




Aお嬢様は朝にも「智くん」と言いかけた。その時は止めたけど今は……涙目で痛みを我慢してるお嬢様に対してそんなことは言えなかった。





神山「はい。終わりましたよ」



貴『もう…血でてない?』




神山「出てませんよ。ほら?」




俺はAお嬢様の手を自然と握ってしまった。





貴『あ……』




神山「す、すみません。あと、午後からの予定がすべて変更になりました。」




俺はAお嬢様の手をそっと離した後話を続けた。




貴『すべて変更?』




神山「はい。午後の予定は全てなくなり、その代わりにパーティーに出席して頂きます。そこで婚約者様と顔合わせという形です。」




貴『そう……。』





神山「それまでお着替えとかメイクアップなどお願いします。では。」





俺はそれだけを伝えるとお嬢様の部屋を後にした。




神山「ほんまは……伝えたくなかった。」




だって……自分の好きな人が婚約者と顔合わせすることを伝えるのなんか耐えられへんやろ?





神山「身分……か。」





所詮、執事と主人。俺達はそんな関係で終わると思ってた。
今夜のパーティーが始まるまでは。

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SIRURU(プロフ) - このお話が大好きです。更新頑張ってください!応援してます…! (2018年3月16日 19時) (レス) id: f746aab1e6 (このIDを非表示/違反報告)
虹香 - 面白いです!無理せず更新頑張ってください!私も受験生なので大変なの分ります。応援してます!! (2017年11月17日 21時) (レス) id: 08ce2e4352 (このIDを非表示/違反報告)
- あんずさん» はい!ずっと待ってます!このお話大好きなので!時間があれば、更新お願いします!無理はしないで下さいね! (2017年8月26日 8時) (レス) id: 9e5e6a1601 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 朱さん» いえいえ!何も言わない私が悪いんです!見てくださる方がいる限り更新しなければならないのにそれを怠ってしまいました…更新はゆっくりですが続けていこうと思いますのでそれでも良ければ見てやってください! (2017年8月23日 18時) (レス) id: 51e1914d91 (このIDを非表示/違反報告)
- あんずさん» そうだったんですか.....ごめんなさい、何も知らないのに言ってしまって...受験頑張ってください! (2017年8月23日 9時) (レス) id: 9e5e6a1601 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんず | 作成日時:2017年6月10日 16時

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