7、高飛びの術。 ページ7
ほ「いふくんの言ってることは全部ほんと!!」
A「…………ん…?」
初「なんで分からへんの……いふくんはAと付き合いたい思っとるいうことや!!」
A「……え…?」
あまりにも衝撃的な事実にぼっと顔が赤くなる。
付き合うイコールいふさんは俺のことが好きってことになるんだけど……ん???
え、あ、ん!?ドッキリじゃないってこと!?やだもう恥ずかしいこと!!
初「こういうところは可愛ええんやけどなぁ……」
A「かわいく、ないですし……」
初「!!…………そういうのを可愛ええ言うんやで。」
可愛いと言われ頬を膨らまして目を逸らせば、もう一度ぎゅっと抱きつかれた。
あったかぁ…………久しぶりに真正面から受けた温かさに、つい、涙腺が緩む。
初「……A泣いとる?いむくんのせい?」
ほ「え、嘘でしょ!?ごめんね?泣くとは思ってなくて……」
A「いや、違くて……」
心配してくれるふたりの声に被せるように声を出す。
A「うれ、しくて……ほとけとしょうに抱きしめてもらうの、嬉しくて。」
俺はそう言ってできる限り口角を上げて微笑んだ。
初「…………顔あっつ。いふくん協力する言うたの撤回させてもらうわ」
ほ「…………何この子飼いたいんだけど。可愛がりたい。」
A「……?」
二人の言っていることが分からず、いつまでたっても止まらない涙を手で拭っていると、ほとけっちくんが袖で目を拭いてくれた。
ほ「目腫れちゃうよ?」
初「可愛ええ顔が台無しやで」
さっきより柔らかい口調に変わった二人を不思議に思いながらも、ほとけっちくんの手に擦り寄る。
なぜって?暖かいからに決まってるでしょうが。こちとら冷え性なんだよ!!!!!
ほ「ん''ん''っ……」
初「いむくん?……いむくん!?生きとる!?」
しょうちゃんはピタッと石のように固まってしまったほとけっちくんの肩をブンブンと揺らした。それでも変わらなかったほとけっちくんにイラついたのか、顔面を殴り始める始末。
初「なんやてめぇ、自慢か??Aを触られたことによる自慢か??これから一生Aに触るなボケ!!!!」
A「しょ、しょうさん?」
初「大丈夫やでー?Aー?このバカは僕が始末しておくからなー?」
いやそうじゃなくて……メンバーに手は汚させないわ。
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桜🌸 - とても良いお話ですね(*´꒳`*)最新楽しみです! (6月25日 21時) (レス) @page21 id: b7d7cab598 (このIDを非表示/違反報告)
りお - コメント失礼します!!関連の作品からこの作品が出てきててんさいだと思いました!更新楽しみに待ってます!! (5月10日 16時) (レス) id: 6d6568dbb1 (このIDを非表示/違反報告)
うお*テ【いれりす】 - 面白かったです!こういう感じの夢主設定好きです!更新楽しみにしてます! (2023年1月29日 13時) (レス) @page14 id: 1867a925ea (このIDを非表示/違反報告)
優奈(プロフ) - コメント失礼します!maiさんの小説いつも見てます!これからも頑張ってください! (2023年1月26日 16時) (レス) @page14 id: 2211cc0f31 (このIDを非表示/違反報告)
Lime(プロフ) - 面白かったです!こういう頭おかしい感じの主人公僕好きなので続き楽しみにしてますね!頑張ってくださいっー (2023年1月9日 13時) (レス) id: 9dc1bcf53d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mai | 作成日時:2022年1月30日 20時