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第4話 ページ5

「許してやって欲しいとは思わないでござる、ただ会ってやって欲しいだけでござる」









「晋助は眠れば夢を見ると寝ることを拒否して遂に食事まで拒否しだしているでござる。だから晋助に会ってやって欲しいでござる」









「それが叶うなら拙者はなんでもいたそう」









『・・・ホントになんでもする?』









「あぁ、師匠に嘘などつかんでござる」









『なら会ってあげるその代わり』









『万斉、貴方の色をちょうだい』









「構わんでござるがそんなことでよいでごさるか?」









『いーよ、万斉頼みだし』









『万斉、明日の朝また迎えに来て』









「分かったでござる。それでは師匠いい夢を」スッ









『おやすみ万斉』ボソッ









『眠らずに食事まで拒否、か、、、私を見たらどんな顔するかな?ホントに後悔してるのかな?』









『でも、そんな事どうでもいい、私には』









『感情が無いから、何も思わない』









『私を壊したのは貴方達、感情を捨てさせたのも貴方達、今更謝ったって遅いよ・・・』









『信じてくれなかったのはそっちなのに、私には見向きもしなかったのに、話すら聞かなかったのに』









『それでも・・・』









ーーーーーーーーーーーーーーーー




「師匠・・・リナすまないでござる」









「感情が無くても体は拒否するのを分かっていて晋助に会うことを承諾してくれた」









「苦しんだことも悲しいと泣き叫んだことも、裏切られた憎しみをはきださずに、ただ守りたいものを失いたくないためにと刀を振るい続けたのを拙者は知っているでござるよ」









「感情を捨てたのはその後でござるが・・・」ボソッ









「拙者は裏切られた事でリナがどれだけ傷ついたか傍にいたからよくわかっているでこざる、それでも晋助を助けないわけにはいかない、」









「リナこんな事を頼んで悪かったでござる。それでも晋助は後悔し続けているこのままでは命を落としてしまうくらいに。・・・それだけは回避しなければならない未来でござる。リナを傷付けて謝らずになど死なせるわけにはいかんでござる」









「リナ拙者は何があっても裏切らないでござるよ」

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作者名:三日月狐 | 作成日時:2018年9月16日 23時

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