三ツ谷には姉がいた！？

11話 ページ12

『…梅ちゃん、報告』









梅咲「中野からの宣戦布告で9時に工場跡地でお互いのシマをかけて抗争。隊員2人と子供は人質で来なければ…人質にされてる子の親には既に連絡済みで、無傷で無事帰してくれることを条件にこっちに任せるらしい。警察にも報告済みで殺しと過剰暴力でなければ目を瞑るとの事…以上が我路(ｶﾞﾛ)からの報告だ」









『…「各隊長に7時にいつもの場所で緊急集会、その後全面抗争。各隊員にも伝達するよう伝えた」完璧。私達も帰って準備しよう』









話を纏めて振り返り龍宮寺くんを加えた6人で楽しそうに話している姿に少し胸を痛めながら天使達と隆の名前を呼んだ









『ごめんね、お姉ちゃん用事が入ってもう帰らなきゃ行けないんだけど…いい？』









ルナ「もう帰るの？」








マナ「マナまだ帰りたくない！」









梅咲「ルナ、マナ、我慢してくれたら次は動物園連れてってやる。動物の耳が付いたカチューシャ着けて生まれたばっかの赤ちゃんライオン見たくねぇ？」









最初は駄々をこねていた梅ちゃんがそう言えば一発で、機嫌が良くなったルナマナを抱きかかえて急いで帰った









三ツ谷「…姉ちゃん、喧嘩か？」








家に帰ってる途中、小さな声でそう聞かれた。隆は私がチームに入ってる事を知ってる。でも、何処のチームに入っててどんな立場かまでは知らない









『うん、抗争になるから行かなきゃいけない。ごめんね、せっかくのお出かけだったのに』









三ツ谷「いいよ。動物園連れてってくれんだろ？そんときフルコーデさせてくれたらチャラな」









『分かった。…あ、言っとくけど耳カチューシャは隆もだから。お姉ちゃんとお揃いしよ』









三ツ谷「…分かった」








『あとさ、話の途中だったし、急に帰ってごめんねってケンくんに伝えといてくれる？エマには自分で連絡入れるし万次郎にもエマ伝で謝っとくからさ』









三ツ谷「ん、ドラケンの連絡先教えようか？」









『いや、いいよ。本人に聞かれたら応えるけど、私の連絡先はある意味極秘だからさ…勝手に教えちゃダメだよ』









そう言った所で家につき、お腹いっぱいで抱きかかえられていた帰り道でぐっすりと眠りについている天使達を布団に寝かせた









『じゃあお姉ちゃん行くね……ご飯は作り置きしてるし遅くても日付変わる前には帰るから…何かあったら連絡して』









……

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