【短編集】やる気は無いけど欲はある【そらる】

そいね ページ6

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「よし、じゃあ寝よっか」



「いや、この手はなに」



寝室のドアを開けてそう私に告げるそらる、だががっちりと掴んだ私の腕をどうにかしてくれ



「明日休みなんじゃないの？」



「まぁ休みだね」



「じゃあ一緒に寝るよね？？」



「どうしてそうなった」



きょとん、と蕩けた目でそう言って私を見るそらる



…おお、表情かわいいなぁ



って違う



「いつも別々じゃん…別でいいじゃん…」



そう駄々みたいにグダグダと呟く私に痺れを切らしたのか



「…うるさいな」



低くぞくりとする低音で私を見ながら呟くそらる



そして次の瞬間、ぐっと腕を引かれてベッドの淵に座らせられる



「はい、そっち詰めて」



「えっ、ちょ」



行動の素早さに若干呆れつつ、そらるの言う通りにするとあっという間に腕の中



「ふふ、かわいい」


ぎゅうーといつもより強めに腕に力が篭っているのがわかる



「…寝ようよ」



「そうだね」



そう照れつつもなんとかそれだけ呟くと、そらるの声と同時に緩む腕の力



「おやすみ、また明日ね」



ふわりと笑って、私の唇にキスを落とすと軽く頭を撫でて瞼を伏せるそらる



「っ、そういう所が」



やっぱり、この人はずるい



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