【短編集】やる気は無いけど欲はある【そらる】

ばったり ページ18

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「…は？」



「そ、らる、さ」



「坂田…お前何してんの」



あぁ、修羅場という物なのだろうか



ぴくぴくと頬を引きつらせて目の前で静かに立つそらるを怯えた目で見ている坂田さん



事の発端、は






「…そらるさんが」



「好きそうなもの、か」



「そうなんですよねぇ」



休日、そらるが珍しーーーーく出掛けているので買い物に来たところまふまふさんと坂田さんにばったり



ちょうどそらるに何か買って行こうとしていたので少し聞こう、そう思ったのだった



「なんで？そらるさん誕生日とかじゃないよね？」



そう首をかしげるまふまふさん、いや女子かよ可愛いなおい



「分かってへんな〜！これだから非リアは駄目やわぁ〜」



「坂田くん、首絞めていいかな」



そう煽る目でまふまふさんを見た後にひゅっと声を漏らしてなんでもないですごめんなさいと下を向く坂田さん、犬っぽいってこういうことか



「なんか時計とか…そういうのにしようと思ったんですけどね」



「アクセサリー系かぁ…坂田くんは駄目だよこの人は忍者だからそういうの付けないもんね？さかたくぅん？」



「う、うるさいな！」



「選ぶ気ないですよね？」



「「そんなことない！」」



まぁそんなこんなでメンズ物ということもありアドバイスを貰えたのだが



「あっ！やばい！電話するの忘れてた！」



そう急に叫ぶまふまふさん



「な、なんのですか」



「仕事のやつ！あー、やばい！」



そう言って携帯を取り出すまふまふさん



先に行ってて！後から行く！それだけ言って携帯に戻る



「んー、暇やしどっか行こか！」



しばらく歩くとそんな坂田さんの声



「あっ、は…」



そんな時だった、誰かと肩がぶつかったのは



「あっ、すいませ…え？」



「いやこちらこそ…っては？」



気だるそうな目



高めの背



綺麗な肌



「………………そら、る」



「…Aと、さか、た？」



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