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言葉に詰まって
あたしの事を真っ直ぐ見つめる綺麗な瞳から目を逸らしてしまった時


ずっとジンの手が優しく私の左頬を掬った



「また…考え込んでる……?」


「Aが抱えてる物を俺にも頂戴?それで少しでも軽くなるなら俺にもAの悩みや不安を少し分けて……
もぉ見てるだけなのは嫌なんだ。
大丈夫……今度は俺が守るから…ね?」



優しく抱きしめられて
このまま甘えてもいいのかな……
この1歩を踏み出していいのかな………
揺れる



ふと見上げてジンと目が合った
あたしのよく知ってる優しい瞳
弱さの中に強さがあって厳しさの中に優しさがある
包み込むような優しくも強い瞳



あぁ、あたしずっとこの人に支えられてきてたのかな




一緒に辛い時乗り越えてきた同志だと思ってた
確かにジンはステージ上で魅せる姿と普段の姿は違う
私の前では弱音を吐いたり愚痴を言ったりもする
でも김석진からJINになった瞬間別人の様に輝く



それがアイドルだと思ってた



そういう仕事なんだと……



何処かで私とは違うと知らないうちに線引きをしていたのかも




ジンの一言一言が肩肘張ってた私の緊張を解していく



あたしは一般人だから仕事とプライベートを上手に分けられないから
私生活でも仕事の様にしなければならないと思ってたけど
それは正直大変で、息苦しくて
でも自分ではソレを変えることが出来なくて



【守る】と言う一言がこんなにも心を軽くしてくれるなんて




完璧を求めすぎて
甘えるなんて考え過りもしなかった




甘えてもいいんだ?
あたしでも………



でも、まだ




恋愛が怖いと思う自分がいる




素直になれない自分がいる

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作者名:紫音 | 作成日時:2020年7月3日 14時

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