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「ねぇ、Aは仕事も恋愛も完璧にしなきゃいけないって思ってない??
仕事はさぁ…まぁ、失敗は許されない事だって多いからいつも気を張ってるのはわかるよ。
でも、仕事でも失敗したらちゃんと挽回できるし、仲間が助けてくれるじゃない?
恋愛は自分を武装する必要ないんだよ?
弱い自分も、醜い自分もさらけ出して
それをひっくるめて相手を愛するって事なんだ思うんだよね」
「まぁ、弱さや狡さを見せるのって勇気がいるし、必ずしも相手がそこまで愛してくれるのかって言ったら分からないけど……
素を見せられる相手って特別だよ
外では強くいなきゃいけなくてもその人の前では心から落ち着けるような
一緒に居たら癒されて、癒してあげたいって思うの。
違う人間だからそりゃ、喧嘩だってするよね?
意見がまるっきり同じ人なんていないんだから
でも、互いを認め合って高めあって……
それが恋愛なんじゃないかな?って思うんだ。
俺にとってそう言う相手がAなんだよ。
友達の期間が長かったしお互いの良い所も悪い所も知ってるし
何よりAと一緒にいる時は自分を飾らなくていいんだ。凄く心地いい。
Aにとっても俺がそんな存在になりたいんだよ。」
急に凄く真剣に言われて
ハッとした………
完璧じゃなくていい??
完璧じゃないとダメなんだと思ってた
完璧じゃないから選んで貰えないって
完璧じゃないからいつもあたしは振り向いて貰う為に必死だった
弱くても認めてくれるの?
狡くても愛してくれるの?
あたしがジンの癒しになれてるの?
後頭部をガツンと殴られたような衝撃が走った
ずっと自分がダメだと責めてたのに
ジンはそのままで良いって言ってくれる…の?
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作者名:紫音 | 作成日時:2020年7月3日 14時