月食の夜にまたここで。【神谷浩史】1st

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会社の製品が売れて、お父さん達が活躍するのは嬉しい、





だけどそのせいで私は何度も寂しい思いをした





そんな複雑な思いがかけめぐり、




私は神谷さんの言葉にひきつった笑顔を見せることしかできなかった





神谷さんが一瞬、戸惑った表情をしたから心配をかけないように明るくふるまった






神谷｢ご両親海外かぁ 一人暮らし？｣





A｢はい｣






神谷｢そっか、一人だと家に戻ると危ないかもね｣







(あ… そっか どうしよう)








私が悩んでいると神谷さんが驚く提案をした





神谷｢しばらく泊まっていきなよ｣







A｢え…｣






確かに今の私には行く場所がない






けどこれ以上神谷さんに迷惑をかけるのは…






神谷｢あ、もしかして僕に迷惑かかると思ってる？｣




図星だった






A｢エスパーですか？｣






神谷｢はい〜(エスパー伊東)｣







A｢あはは(笑)｣



神谷さんのギャグっていうか行動に恐怖もだいぶ薄れた





神谷｢で、泊まっていくってことでいいかな？ はい決定！｣





A｢え、え、あの｣






神谷｢僕が好きで言ってるんだし少しぐらい甘えなよ｣





少しはっていうか結構甘えさせてもらってる気がするんだけど…







何を言っても聞いてもらえなさそうなので神谷さんの家に泊まることにした







A｢じゃあ… お願いします｣







神谷｢よし、じゃ、よろしく！｣







手を差し出されたから私達は握手をした





A｢何の握手ですか これ(笑)｣






私達は顔を見合わせて、笑った

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