相反恋愛 Ⅲ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ8)

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Story 100 ページ8

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ダ「おう、あなたじゃったか、マクゴナガル先生…それに…あぁ」

背もたれの高い椅子に腰をかけ、ダンブルドアがこちらに視線を向けた。

マク「ダンブルドア先生、ポッターが…そう、悪夢を見ました。ポッター、あなたからその事を先生に申し上げなさい」

ハリーがダンブルドアに説明しているときも尚、私は一人では立ってられないほどだった。

あのお父様が、あのお父様がやられるなんて、

そんなこと、

ダンブルドアが天井近くに掛かっている肖像画の一枚に向かって何かを話しかけている。

暫くすると肖像画の中の人が消えた。

ダ「あの二人は、ホグワーツの歴代校長の中でも最も有名なのじゃ。高名な故、二人の肖像画は他の重要な魔法施設にも飾られておる。」

『おと…父は、父は無事なのでしょうか、っ…』

ダ「…ここにお座り」

ダンブルドアは私の質問には答えず、椅子に促した。

なんで答えてくれないの？

ねぇ、お父様は…

お父…っ

ロ「マユ…泣くなよ…」

『な、いてッ…な…』

泣いてない、そう言いたいのに目からはポロポロと涙が零れ落ちていく。

そんな私を慰めるかのようにロンが背中を撫でてくれる。

ロンだって不安なのに、ロンだって同じ気持ちなのに…っ

『なん、でッ…』

「ダンブルドア！」

ダ「！どうじゃった」

いつの間にか戻ってきた肖像画とダンブルドアが話し始めた。

「みんながその男たちを聖マンゴに運び込みました。酷い状態のようです…」

『ﾋｭｯ…』

酷い？

どれくらい？

死んじゃう？

嫌だ、

そんなの嫌だ、

ダ「ミネルバ、ウィーズリーの子どもたちを起こしてきておくれ。あと、フリットウィック先生にアランを起こしてくるよう頼んで欲しい。」

マク「わかりました…」

マクゴナガル先生は立ち上がって素早く扉に向かった。

『ロ、ンッ…どうしよ、お父様が…っ』

ロ「ッ…」

ロンもロンで怯えたような顔をしている。

そりゃそうだよね、

マク「それで、ダンブルドア。モリーとレティアナはどうしますか？」

ダ「…レティアナは冷静な女性じゃ。言っても構わんじゃろう。しかし、モリーにはまだ黙っておいた方がよかろう。」

マク「しかし、もう知っておるかもしれません…あの素晴らしい時計が…」

時計とは、ロンの家にあるウィーズリー家の一人ひとりがどこでどうしてるかを知らせる時計のこと。