相反恋愛 Ⅲ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ39)

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Story 131 ページ39

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『何言ってるの！？』

フ「俺たちは常に一線を守った」

ジ「ときには爪先ぐらいは線を越えたかもしれないが」

フ「ダンブルドアもいなくなったし…」

ジ「ちょっとした大混乱こそ」

フ「まさに、親愛なる新校長に相応しい」

ハー「ダメよ！」

『そうだよ、あいつがあんた達二人を追い出す口実が出来て喜ぶだけだよ』

フ「わかってないなぁ、マユ」

そうフレッドが私に笑いかける。

二人は退学覚悟で何かを起こそうとしている。

確かに、そこまでしないとあの女はどうにもならないだろうけど

何も二人がしなくてもいいじゃないか

私も嫌だし、お兄様だって…なにより、何よりご両親が悲しむ。

フ「俺たちはもう、ここにいられるかどうかなんて気にしないんだ。今すぐにでも出ていきたいところだけど、ダンブルドアのためにまず俺たちの役目を果たす決意なんでね。そこで、とにかく…第一幕がまもなく始まる。悪いことは言わないから、昼食を食べに大広間に入ったほうがいいぜ。そうすりゃ、先生方も、おまえ達は無関係だと分かるからな」

『そんな、それじゃ二人はほんとに』

ジ「これからお前の顔が見れなくなるのはちょっとばかり寂しいけどな。さ、早く行けよ」

『あ…っ…！』

フレッドとジョージは私たちに背を向け、昼食を食べに階段を下りてくる人混みが膨れ上がってくる中へと姿を消した。

ハー「…やっぱり、ここにはいない方がいいわ。万が一…」

ロ「うん、そうだ」

ハーマイオニーとロンがそう言ったので、私たち四人は大広間の扉に向かった。

「おい」

『は？何？』

席に座ってしばらく経ったくらいの頃、突然後ろから肩を叩かれた。

振り返れば管理人のフィルチが立っていて、あぁ、あの女か、とすぐに理解した。

案の定、アンブリッジの部屋に通され、無理やり飲み物を飲まそうとしてくる。

やり口が汚いし、下手。

絶対何か入ってる。

アンブリッジは、ダンブルドアはどこなのかとしつこく問うてきた。

そもそも知らないから飲んだところで無駄なんだけど、余計なことまで吐かされるのは勘弁だ。

アン「質問を変えます。シリウス・ブラックの居場所を教えてください」

『知りません。』

ほらみろ

飲まなくて正解だった。

少し食い気味に答えてしまったが、大丈夫だろうか。

それこそ何度もシリウスの居場所を答えさせようとしてきたが、私は一切口を割らなかった。