相反恋愛 Ⅲ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ38)

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Story 130 ページ38

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私は次の日、ある掲示物を見て気を失いかけた。

フ「マユ！？大丈夫か！？」

傾く体を後ろに立っていたフレッドが支えてくれる。

フレッドに感謝しなくてはならない。

ありがとう、そのたった五文字が言えないほど私は混乱していた。

ドローレス・ジェーン・アンブリッジはアルバス・ダンブルドアに代わりホグワーツ魔法魔術学校の校長に就任した。

ありえない

あってはいけない

だとしたらダンブルドアはどこに

この学校はあの人がいてこそだ

やっぱりあの時あの場にいなきゃいけなかったんだ

あの時私を逃がしたのは、それを隠すためだったんだ

『なんで、？なんでですか…っ』

ジョ「おいおい、魔法省は一体何を考えてるんだ？」

そんな掲示物のせいで校内はその話でもちきりだった。

私とハリー、マリエッタがその場にいたことも正確に広まっており、私とハリーを取り囲む生徒が多かった。

『勘弁、して…』

ただでさえ冷静になれてないのにこんなに質問攻めされたら…

「なんで隠すんだよ？もしかしてお前がダンブルドアを追い出したんじゃないのか！」

『ッ…ぁ…！』

肩を小突かれ、後ろに重心がかかる。

？「おい。何してる。」

「げっ…マルフォイ…」

『ドラ…』

ド「女に手を出すとはあまり頂けないな。減点されたいのか？」

「わ、悪かったよ…！！」

私を小突いた生徒は、ドラコが監督生ということを思い出して走って逃げていった。

ド「君たちも、一人に群がるのはどうかと思うね。餌に群がるハイエナみたいだ。みっともない」

ドラコが声を張ってそう言えば、周りの生徒たちはバツが悪そうに散っていった。

『…あり、がと』

ド「怪我は」

『んーん、ないよ…』

ド「はぁ…お前は悪くない。気にするな」

ポンッと私の頭に手を置き、優しく撫でる。

『ふッ…ぅ……』

ド「ﾁｯ…人前で泣くな馬鹿…」

まだ廊下には、いつも険悪な私たちが寄り添う姿を怪訝そうに見る生徒たちがいる。

そりゃそうだ

離れなきゃ、

『ごめ、…！ドラコ…？』

私をローブに隠すと、ドラコは知らん顔して歩きだす。

な、何してるのこの人

『あ、怪しまれてるよ…！』

ド「そんな顔してるお前を残していけるか。」

『ゔ…ごめん、…』

ド「ったく…」

私はドラコの匂いに包まれながら、生徒たちの視線から逃れた。