相反恋愛 Ⅲ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ24)

今日:2 hit、昨日:19 hit、合計:110,480 hit

Story 116 ページ24

＊

シリウスに押し退けられた瞬間、厨房のドアが開いた。

『…！！』

ウィーズリー一家全員と、私の家族全員、そしてハーマイオニーが入ってきた。

みんな幸せ一杯という顔で、真ん中にアーサーさんとお父様が誇らしげに歩いていた。

アー「治った！全快だ！」

アーサーさんが厨房全体に元気よく宣言する。

よかったですね！！

でも今それどころじゃないんですよね！！

必死に先生たちを抑える私とハリー、そしてお互いの顔に杖を突き立てたままの先生とシリウス。

みんな私たちに釘付けになっていた。

アベ「何をしているんだ二人とも。」

お父様の顔から笑顔が消えて、二人の顔を交互に見ている。

二人も思いがけない大勢の目撃者が入って来たことで、正気を取り戻したらしい。

スネイプ先生は杖をポケットにしまうと、さっと厨房を横切り、ウィーズリー一家と私の家族の脇を物も言わずに通り過ぎた。

そして、ドアのところでこちらを振り返り

スネ「ポッター、月曜の夕方、六時だ。」

そう言い残し、スネイプ先生は姿を消した。

アー「一体何があったんだ？」

アーサーさんがシリウスに問いかける。

シリウスは息を弾ませながら笑った。

シリ「何でもない。昔の学友と、ちょっとした親しいおしゃべりさ。それで二人とも、治ったのかい？それは良かった。本当に。」

モリ「ほんとにそうよね？」

モリーさんが嬉しそうに笑いながらアーサーさんわ椅子に座らせる。

さっきまでのことが嘘みたいだ。

お父様とアーサーさんの退院祝いのパーティーが始まって、険悪な雰囲気が一瞬で和んだ。

ハー「マユ、スネイプはなんだって？」

『…え？あ、あぁ…ドラコのことだった』

ハーマイオニーと二人で窓の近くの椅子に座りながら、先生に言われた話をした。

ハー「なるほどね。まぁ、逆に気づかない方がおかしいわよね」

『え、みんなにバレてるかな…？』

ハー「いや、バレてないと思うわよ。貴女たちが顔を合わせた時の状況を見てるし、貴女たち公私混同？は避けてるし。」

『なら、いいんだけど…』

先生方にバレるのはいいんだけど、それは、いいんだけど…

生徒にバレるのはまずい。

すぐ広まるし、お兄様にバレたら100終わる。

ドラコとの付き合い方も考えないといけないかなぁこれは…