相反恋愛 Ⅲ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ3)

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Story 95 ページ3

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着替えを済ませ、アンジェリーナと作戦会議をしていると、ロンとハリーがやっと着替えを終えてやってきた。

『どう？ユニフォームの着心地は』

ロ「重みを感じるよ…」

『もー…』

アン「時間だ」

「『！』」

アンジェリーナが腕時計を見て、感情を抑えた声で言った。

久しぶりのスリザリンとの対決で、心臓がドキドキし始める。

ハリーは最高のシーカーで、チームメイトも強い。

私が足を引っ張る訳にはいかない。

アン「さあ、みんな…頑張ろう」

私たちは一斉に立ち上がり、箒を肩に、一列行進で、更衣室を出た。

私たちが登場すると、ワーッという歓声が起こる。

『っ…！』

既に並んでいるスリザリンチームの胸元に、あのバッジが着いていることに気がついた。

ほんと、嫌な奴

キャプテン同士が握手を交わすと、マダム・フーチがホイッスルを口にくわえた。

全員が箒に跨る。

絶対負けない。

マダム・フーチが笛を吹き鳴らした瞬間、ボールが放たれ、私たちは一斉に飛翔した。

ロンがゴールポストの方へ勢いよく飛び去るのを確認すると、私とハリーはブラッジャーをかわしながらスニッチを探す。

フィールド内を大きく回っていると、ピッチの反対側でドラコが同じ動きをしているのを確認した。

あまり、あいつとは関わりたくないな…

スニッチはどこ…！？

『ッ人が邪魔で全然見えない！！』

ハリーと二手に別れて探しているが、全く見つかりやしない。

ブラッジャーが襲ってくるのを回避することを延々と繰り返してるだけで、一向にスニッチが見えてこない。

そんな時、スリザリンの席から変な歌が聞こえてきた。

ウィーズリーは守れない万に一つも守れない

だから歌うぞスリザリンウィーズリーこそ我が王者

ッ…なんなの？ほんとに腹が立つ、

ウィーズリーの生まれは豚小屋だいつでもクアッフルを見逃した

おかげで我らは大勝利ウィーズリーこそ我が王者

ロン、お願いだから聞かないで…っ

私はとにかくスニッチを取って勝たなければと箒のスピードを上げた。

ジョーダンの声が聞こえてくる。

「さあ、グリフィンドールの新人キーパーの初勝負です。ビーターのフレッドとジョージの弟、そしてチームの期待の新星、ウィーズリー、行け、ロン！」

『ッロンッ！！』

箒を急旋回し、ゴールの方を見ればロンはがむしゃらに飛び回っている。