Story 54 ページ9
＊
結局、モリーさんの邪魔よけ呪文のせいで伸び耳は効果無しだった。
でも、会議にはスネイプ先生が出席してることが分かった。
あの人、騎士団員だったんだ。
フ「いやな野郎」
ハー「スネイプはもう私たちの味方よ」
ロ「ふん。それでも、いやな野郎はいやな野郎だ。あいつが僕たちのことを見る目つきときたら」
『まぁ…あまり好印象はないけど…』
あいつの寮監だから何とも言えない。
ジニ「ねぇ、マユ」
『ん？どうしたの？』
突然ロンの妹のジニーが私に声をかけてきた。
ジニ「そのリングとっても綺麗ね！」
『えっ？あ、こ、これ？』
リングとは勿論ドラコから貰ったあのリング。
正直、こんなに大勢いる前であまり話題にして欲しくなかった。
お兄様もいるのに
ジニ「自分で買ったの？」
『ん？いや、えっと、』
これ、どうするべきなの？
正直に言う？
いや、それはまずい。
友達に貰ったって言っても、誰？ってなる
え、どうしたらいいの？
冷や汗が頬を伝う。
みんな私の方を見てる。
どうしよ、バレる…？
ドクドクと嫌な音を立てながら脈が速くなって、視界がグルグルしてきた。
ハー「私があげたの」
「「え？」」
『えっ…？』
ハー「ママから貰ったんだけど、私には似合わなくて。マユになら、と思ったから譲ったの」
ジニ「そうなのね！マユとっても似合ってる！でも、ハーマイオニーも似合うと思うわ」
ハー「そうかしら？」
ハーマイオニーの咄嗟の機転のおかげで、みんな私を注目するのをやめた。
思わずほっと胸を撫で下ろす。
『ごめん、私ちょっとトイレ行ってくる』
何とかなったとはいえ、次またふられるのが怖くて部屋から逃げ出した。
『っはぁ…』
危なかった…
ハー「庇ってあげたんだから、ちゃあんと話してくれる？」
『…！！ハーマイオニー…』
わざわざ追ってきたのか…
いや、でもそうだ、ハーマイオニーには言っておかなきゃ…
『ドラコと…マルフォイと付き合い始めた』
私が目を逸らしながらそう言えば、ふふっと笑い声が。
ハー「やっぱりそうだと思った。よかったわね。おめでとうマユ」
『…嫌じゃないの？』
ハー「嫌？そんなわけないでしょ？自分の友達がやっと好きな人と結ばれたんだもの。凄く嬉しいわ」
ハーマイオニーの言葉に、涙が溢れそうになった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 454人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ラムネ - 更新待ってます❗ (2022年1月3日 13時) (
レス) @page45 id: cd7d6e6efa (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 主人公の強い女の子感最高すぎます！ (2021年12月27日 15時) (レス) @page26 id: 444cc76f70 (このIDを非表示/違反報告)
わかな - 毎日ドラコの小説漁ってますけど、新しく出て見てみたら最高じゃないですか！！一気に読んでしまいました、きゅんです！ (2021年12月25日 3時) (レス) @page24 id: f93237fe28 (このIDを非表示/違反報告)
Notte(プロフ) - すごい好きです。語彙力無くなってしまうほどに好きです。 (2021年12月23日 23時) (レス) id: fb4cdb52a4 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - ドラコとマユ可愛すぎません???( ≧∀≦)ノ (2021年12月23日 18時) (レス) @page20 id: cd7d6e6efa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かふぇらて | 作成日時：2021年12月19日 9時
