Story 78 ページ33
＊
ハー「どうかした？」
『…私、お兄様とは暫く話す気ない。』
ハー「マユ、」
『お兄様の言い分は分かる。でも、お母様を馬鹿にされても何も言わないお兄様は許せない。』
ハー「…それは、否定できないわね」
『…お父様だって許してくれる。お母様を誰よりも大切に思ってるんだから』
あの二人は誰にも引き裂けないくらいに愛し合ってる。
ハー「…じゃあ、アランとは仲直りする気がないってこと？」
『そもそも手を出してきたのはお兄様だし。私が謝る必要も無い。』
ハー「それはそうね。でも、あまり長引かせちゃダメよ。」
『…それはお兄様次第。』
ハー「全く…まぁ、とりあえず今日は寝ましょ。冷静になった方が良いわ。」
『ん…おやすみ』
＊＊＊
『…』
朝、寮を出ると、目の前に仁王立ちするお兄様がいた。
それを無視して通り過ぎようとすると、手を掴まれた。
『…触らないで』
アラ「昨日はやりすぎた思ってる」
『いや、思ってない』
アラ「思ってる…！」
『お兄様は何も分かってない。』
アラ「な…」
『お父様が好きなら、お父様に憧れているなら…そのお父様が大切にしている人を大切にしなさいよ。お母様に似てるって言われたのがそんなに気に食わない？あの時は、理解してると思ってたけど、そんなこと無かったのね。』
アラ「俺は…！」
『言い訳は聞きたくない。私を叩いたことなんかどうだっていい。私はお母様を二の次にするお兄様の発言が許せないだけ。お兄様はお父様だけいれば良いみたいだけど…私はそうじゃない。お母様とお父様二人一緒じゃなきゃ意味が無いと思ってる。』
アラ「それは俺だってそう思ってる！」
『じゃあなんであの時あんなこと言ったの？お父様の顔に泥を塗る気かって。お母様を守ることが、友達を守ることがお父様の顔に泥を塗るの？そんなことばっかり考えてるからお父様に似れなかったんじゃない？』
そう言えば、お兄様は言葉を失ってしまった。
私も言いすぎたかもしれない。
でも、今はほんとに話したくない。
今日はあの女の罰則とやらがあるし、無駄にイライラしたくない。
『もういい？忙しいから私。』
お兄様を一瞥し、私は放心状態のハーマイオニーを連れてその場から離れた。
私はお兄様とは違う。
誰かを守ることができるなら、自分を掛けてでも守る。
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ラムネ - 更新待ってます❗ (2022年1月3日 13時) (
レス) @page45 id: cd7d6e6efa (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 主人公の強い女の子感最高すぎます！ (2021年12月27日 15時) (レス) @page26 id: 444cc76f70 (このIDを非表示/違反報告)
わかな - 毎日ドラコの小説漁ってますけど、新しく出て見てみたら最高じゃないですか！！一気に読んでしまいました、きゅんです！ (2021年12月25日 3時) (レス) @page24 id: f93237fe28 (このIDを非表示/違反報告)
Notte(プロフ) - すごい好きです。語彙力無くなってしまうほどに好きです。 (2021年12月23日 23時) (レス) id: fb4cdb52a4 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - ドラコとマユ可愛すぎません???( ≧∀≦)ノ (2021年12月23日 18時) (レス) @page20 id: cd7d6e6efa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふぇらて | 作成日時：2021年12月19日 9時
