Story 77 ページ32
＊
ド「…アンブリッジ先生はスリザリンの先輩だから、僕は否定することは出来ない。」
『…別に、否定しなくても良い「でも」…？』
ド「君を汚れてるとか、君の母上が売女だとか…そんなことは一切思わない。…マユは、綺麗だ。誰よりも、何よりも…」
『…っ…！』
目を伏せながらドラコは微笑んだ。
でも、それがどこか悲しそうで、何となく泣いているようにも見えた。
ドラコが時々見せる悲しげな表情に、私の胸がザワつく。
『ドラコ…は、』
ド「…ん？」
『…ぁ…んーん…なんでもない…』
”私の味方でいてくれる？”
その言葉は飲み込んだ。
これは言ってはいけない気がした。
ド「…そうか。僕は大広間に戻る。パンジーが怪しむから」
『わざわざ、来てくれてありがと…ごめんね』
ド「謝るな。僕がしたくてしたんだから。他のやつの言葉なんか気にするな。最悪、僕が何とかしてやる。」
『…うん、ありがと』
ド「ん。ほら、立て。」
ドラコが差し出してくれた手を取り、立ち上がる。
離れたくないな
…これ以上、わがままは言えないけど
『おやすみなさい、ドラコ』
ド「あぁ。おやすみ。僕の
私の額にキスを落とすと、悪戯に笑って大広間へと戻って行った。
『…ばぁか』
熱くなる頬に手を当て、私も寮へと足早に帰った。
＊＊＊
ハー「…マユ、起きてる？」
ベッドに潜り込んでから暫くした頃、ハーマイオニーの声に目を覚ます。
『…何？』
ハー「少し話がしたいの」
『…分かった。』
ベッドから身体を起こすと、ハーマイオニーに向き直る。
どうせさっきのことだろうけど
ハー「アランの事だけど…」
『…』
ハー「あれは、アランはやり過ぎだと思うわ。」
『…は？』
ハー「マユが大広間を出て行ったあとね、アランに対してフレッドとジョージが大激怒して…収拾がつかなくなっちゃったのよ。」
『な…』
そんなことになってたなんて…というかあの二人はお兄様の味方しなかったんだ…
ハー「私が言いたいのはね、マユの味方は貴女が思ってる以上にいるってことよ。あとね、アランの気持ちも分かってあげて。次期当主故にああなってしまう所はあると思うのよ。起こしてごめんなさい。おやすみ。」
ハーマイオニーはそう言って、部屋を出ていこうとする。
『待って』
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ラムネ - 更新待ってます❗ (2022年1月3日 13時) (
レス) @page45 id: cd7d6e6efa (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 主人公の強い女の子感最高すぎます！ (2021年12月27日 15時) (レス) @page26 id: 444cc76f70 (このIDを非表示/違反報告)
わかな - 毎日ドラコの小説漁ってますけど、新しく出て見てみたら最高じゃないですか！！一気に読んでしまいました、きゅんです！ (2021年12月25日 3時) (レス) @page24 id: f93237fe28 (このIDを非表示/違反報告)
Notte(プロフ) - すごい好きです。語彙力無くなってしまうほどに好きです。 (2021年12月23日 23時) (レス) id: fb4cdb52a4 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - ドラコとマユ可愛すぎません???( ≧∀≦)ノ (2021年12月23日 18時) (レス) @page20 id: cd7d6e6efa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふぇらて | 作成日時：2021年12月19日 9時
