Story 64 ページ19
＊
モリーさんは六時頃に教科書をどっさりと抱えてダイアゴン横丁から帰ってきた。
モリ「今は教科書はおいといて。みんなが夕食に来ますからね。さあ、下に来てちょうだい」
言われた通りに地下に降りれば、テーブルの上にご馳走がぎっしり置かれている。
そして、その上にはモリーさんが掲げた真紅の横断幕があった。
おめでとう
マユ、ハーマイオニー
新しい監督生
恥ずかし…
モリ「テーブルに着いて食べるのじゃなくて、立食パーティーはどうかと思って」
モリーさんは上機嫌でそう言った。
夏休み一番の機嫌の良さだな…
あっという間にみんなが到着し、パーティーが始まった。
レティ「マユ、おめでとう。」
『あ、うん…ありがとうお母様』
いつものように微笑んで喜んでくれるお母様。
でも、私の意識は全く違うところにあって…
お父様の方をちらりと見ると、横断幕を見上げてぼーっとしていた。
…行かなきゃ
『お父様』
アベ「…！マユか。」
『監督生に…なりました』
アベ「…そうみたいだな。」
嬉しくないんだろうな。
複雑そうな顔して私を見てるんだもん。
『…それだけ。ごめんなさい』
お父様に背を向けてハリーたちの元へ行こうと一歩踏み出した時、
アベ「やっぱり…私と同じ道を辿ってしまうんだな。」
『…！』
思わず後ろを振り返る。
案の定、お父様は悲しそうな顔をして私を見ていた。
アベ「おめでとう、マユ。流石は私の娘だ。ディオリスの誇りだよ。」
そんなこと、思ってないくせに
本当は嫌なんでしょ？
なんてことは言えず、私は軽く微笑んでお父様から離れることしか出来なかった。
その間もずっと、胸がズキズキと傷んでいた。
ハー「マユ…」
『大丈夫』
ハー「あ…」
心配するハーマイオニーに笑いかけ、私はハリーとロンの輪の中に入った。
こんなこと気にしてる場合じゃないの。
強く、自分や周りを守れるような人間にならなきゃならないんだから。
もう、後戻りはできない。
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ラムネ - 更新待ってます❗ (2022年1月3日 13時) (
レス) @page45 id: cd7d6e6efa (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 主人公の強い女の子感最高すぎます！ (2021年12月27日 15時) (レス) @page26 id: 444cc76f70 (このIDを非表示/違反報告)
わかな - 毎日ドラコの小説漁ってますけど、新しく出て見てみたら最高じゃないですか！！一気に読んでしまいました、きゅんです！ (2021年12月25日 3時) (レス) @page24 id: f93237fe28 (このIDを非表示/違反報告)
Notte(プロフ) - すごい好きです。語彙力無くなってしまうほどに好きです。 (2021年12月23日 23時) (レス) id: fb4cdb52a4 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - ドラコとマユ可愛すぎません???( ≧∀≦)ノ (2021年12月23日 18時) (レス) @page20 id: cd7d6e6efa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふぇらて | 作成日時：2021年12月19日 9時
