Story 59 ページ14
＊
『…でも、それが私が狙われる理由にはならないんじゃない？お父様には子どもが二人いる。私とお兄様。それに、次期当主はお兄様。普通ならお兄様が狙われるんじゃないの？』
シリ「それはね、マユ。君がアベルによく似ているからだよ」
『私がお父様に似てる？』
シリ「顔が似ているというわけじゃない。君は、学生時代のアベルによく似ているんだ。勇猛果敢で、正義感が強い。組み分け帽子が迷うこと無くグリフィンドールにマユを選んだ。魔法の実力も申し分ない。アベルと同じ素質を持ってるんだ。」
アラ「それじゃまるで、俺が素質がないみたいな言い方だな」
少し怒ったような声でお兄様が言う。
そう聞こえても無理はない。
シリ「別にそうとは言っていないだろ？アランはレイブンクローに迷うこと無く選ばれている。確実にレティアナの血を引いているってことだよ。レティアナの旧家、アビリオ家の血筋だ。賢く冷静で頭の回転が早いから、判断能力がずば抜けている。君は昔のレティアナそっくりだよ。」
兄妹というのはそういうものだ、アラン。と、シリウスはお兄様を諭した。
お兄様は納得いかなさそうな顔をしていたが、話し合いの邪魔をする気はないのか、黙り込んだ。
なんか、私も複雑な気持ちになる。
シリ「どこまで話したかな、そうだ。マユはアベルと同じ素質を持っている。だからこそ、ヴォルデモートは君を恐れる。ディオリス家は代々闇祓いを輩出している一族なのは知っているだろう？」
『うん。私も、いずれそうなるものだと思ってる。』
シリ「代々闇祓いを輩出出来るということは、それほどの力があるということなんだよ。ディオリスの血を強く引くマユは、あいつが厄介に思うのも無理はないんだ。そんなマユが結婚をして、子どもが生まれてみろ。ディオリスが永遠と続くことになる。それも危険視しているから、君は狙われてるんだよ。」
15の私には、この事実があまりにも重くのしかかるもので
言葉にならなかった。
ハリーもロンも、ハーマイオニーだって何も言えない。
お兄様は、きっと…お父様の血を強く引きたかっただろう。
小さい頃から憧れていたから。
お父様のような立派な闇祓いになるのが夢だって。
でも、私がそれを…
ハ「…それで、騎士団は何をしているの？」
私の話から逸らすように、ハリーがシリウスに質問した。
今だけは、ありがたいかも。
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ラムネ - 更新待ってます❗ (2022年1月3日 13時) (
レス) @page45 id: cd7d6e6efa (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 主人公の強い女の子感最高すぎます！ (2021年12月27日 15時) (レス) @page26 id: 444cc76f70 (このIDを非表示/違反報告)
わかな - 毎日ドラコの小説漁ってますけど、新しく出て見てみたら最高じゃないですか！！一気に読んでしまいました、きゅんです！ (2021年12月25日 3時) (レス) @page24 id: f93237fe28 (このIDを非表示/違反報告)
Notte(プロフ) - すごい好きです。語彙力無くなってしまうほどに好きです。 (2021年12月23日 23時) (レス) id: fb4cdb52a4 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - ドラコとマユ可愛すぎません???( ≧∀≦)ノ (2021年12月23日 18時) (レス) @page20 id: cd7d6e6efa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふぇらて | 作成日時：2021年12月19日 9時
