Story 23 ページ25
＊
野外と室内を繋ぐ階段まで出てきてしまった。
『はぁ…っ』
ちょっと寒い。
ー…まぁ？お前よりは綺麗かもしれないなー
『ッふッ…ぅ……』
手の甲にポタポタと涙が落ちる。
叶わないって分かってる。
でも、綺麗だって…その一言を願うことくらい自由じゃないか。
他の人は言ってくれたけど、
マルフォイに言われなきゃ意味が無いんだよ。
お世辞でもいいから言って欲しかった。
最近…あいつと何らかのアクションがあったから、関係に変化が出るんじゃないかって少し期待してた。
馬鹿だよ、ほんと
全部全部、ただの勘違い。
『うぅッ…グスッ…ヒグッ……』
このドレスも、メイクも、髪も、全部全部意味なかった。
『は、ッ…グスッ…』
誰にも気づかれないように、声を押し殺して泣いた。
まぁ、誰もこんなところ来ないと思うけど
あーあ、明日目腫れちゃうな。
寮に帰ったらハーマイオニーに聞かれるんだろうな。
やだなぁ…
それでも涙は止まらない。
しばらく一人で泣いていた、その時。
『ッなッ…！？』
？「ッはぁッ…はぁッ…やっと、ッ…やっと見つけた…ッ！！」
突然背後から抱きしめられ、身動きが取れなくなった。
『マル、ッ…フォイ…ッ？』
ド「ッ勝手に居なくなるだなんて、何を考えてるんだよ…！！」
耳元でそんな怒鳴らないで
何しにここまで来たの
そう言いたいのに、言葉が口から出ない。
『ッ…』
ド「なんで泣いてるんだよ。なんで勝手に僕から離れて行った？ペアが居なくなるなんて言語道だ『なんなの…？』は？」
『ッなんなの？あんた。なんで、なんで私なの？』
ド「何が…」
『なんでわざわざ嫌いな私を誘ったの？パーキンソンでも良かったじゃん。綺麗な人がいいなら、もっと他に沢山いるじゃん。もしかして、私に嫌味を言うためだけに誘ったの？あんなに毎日悪口を言ってるハーマイオニーを褒めてまで。』
震える声でそう言えば、私を抱く腕がピクリと動く。
これは肯定って捉えていいわけ？
『私の事が嫌いな事も重々承知だし、私が綺麗じゃないことだって私が一番わかってる…！ハーマイオニーに勝てるなんて一度も思ったことない！！でも、ッ…それでも、あんたに見合うように、恥をかかせないように、ッ…こんな格好してきたのに、…ッ…あんたの為にッ…なのに、ッ…』
あぁ、だめだ。また涙が出てくる。
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レブンロー - いや、まって、あの、夢主ちゃん可愛すぎません！？反応可愛くて、なんか夢主ちゃん推しになりそうなんですが？！主さんの文めっちゃ好きです！これからも頑張ってください！！ (2022年5月1日 17時) (
レス) @page34 id: 74261430be (このIDを非表示/違反報告)
あはちゃん(プロフ) - 続編たのしみにしてます！ (2021年12月19日 6時) (レス) @page50 id: da46de3b9d (このIDを非表示/違反報告)
あはちゃん(プロフ) - マルフォイの小説の中で一番好きで応援しています！頑張ってください！！！ (2021年12月17日 21時) (レス) @page41 id: 0af131b5b6 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - すごく面白いです!小説の中で一番好きです!更新頑張ってください応援しています‼ (2021年12月16日 19時) (レス) @page38 id: cd7d6e6efa (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - たまたま僕の名前アロンだったから兄の名前がアランでビックリしました笑面白いです！ (2021年12月13日 21時) (レス) @page4 id: ed0e3e5242 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふぇらて | 作成日時：2021年12月4日 12時
