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第六十七話 ページ23







轟音と共に猛進する龍と狐が猗窩座を襲う。





私たちと猗窩座がぶつかり合い、爆風が起こった。





視界は霞む。





身体が冷えてきた。





それでも、私は。





『はぁ"ぁぁぁぁぁッ!!!!』
杏「でやぁぁぁぁぁッ!!!!」






私たちの刃が猗窩座の腕を引き裂いていく。





煉獄が振り上げた刃が頸に刺さるも、猗窩座は即座に軌道を変えてしまった。





させない。





絶対にここで仕留める。





私は猗窩座の両腕を切断。





それを逃すまいと煉獄は胸部から肩、左頭部へと刀を動かし、切り上げた。





炎の柱と雨の柱が天高く昇る。





竈門が叫んでいるのが微かに聞こえる。





『はッッ……ぐッ……』





猗窩座が煉獄の腹を突き破ろうとしたのを私は見逃さなかった。





なんとか、私はそれを防ぐことが出来た。





腕と刀は折れてしまったがな





杏「ッゔぉぉぉッ!!!」





猗「がッッ!??!」





『ッ…!!』





煉獄は最後の力を振り絞り、猗窩座の頸に刃を刺した。





内臓が傷ついているのに無理に力を入れる。





そのせいで血を口から吐くも、深く刃がくい込んでいる。





このまま押せば…!!





猗「ぐぁぁぁッ!!」





『さッ…せるかァァッ!!』





煉獄に向けて振り下ろす拳を、腕ごと掴んで阻止する。





私を振り飛ばそうと腕を振る猗窩座。





絶対に離すものかッッ…!!






私にできることは、なんでもするッッ!!!





私に邪魔をされ、煉獄に頸を斬られそうになり、立ち往生していたその時





猗「しまったッ…!!夜明けが近いッ…!」





空が薄らと明るくなってきていることに気がついた。





鬼は陽に弱い。





このまま頸を斬れなくとも、陽の光に辺りさえすれば…ッ…!!






そう思った私は、猗窩座の腕にしがみつく力をより一層強めた。






猗窩座は明らかに焦りの表情を見せている。





こいつを殺るまでは死ねないッ!!!





父上や、志雨…そして仲間たちの無念を晴らすまではッッ!!!





猗「退けぇぇぇぇぇぇッッッ!!!!!!」






杏「ゔぉぉぉぉぉぉッッッ!!!!!!」





煉獄の刃があと少しで頸が飛ぶ所まで進んだ。





『煉獄ッッ!!!殺れッッッッ!!!!』





そんな私たちを援護しようと竈門たちが向かってきているのが見えた。





今なら勝てる。





そう思った瞬間、猗窩座は自分の腕を引きちぎり、煉獄の刀を折った。






『ッぐッッ!?』






その勢いで吹っ飛ばされてしまう。

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真季 - 続編おめでとうございます。引き続き楽しみにお待ちしてます。 (2021年10月7日 23時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年10月7日 22時

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