第五十七話 ページ13
*
『雨の呼吸_ 肆ノ型 暴れ梅雨』
切っても切ってもキリがない。
再生は遅れているにしても、早く本体の頸を斬らなければ…
前方の触手と戦っていると、背後から静かに近づく触手の気配。
『私に馴れ馴れしく近づくんじゃない。女だからといってナメるな。』
そう言い放った瞬間勢いよく攻撃を仕掛けてきたので、すぐに斬り落としてやった。
前車両から大きな音が聞こえてくる。
竈門たちが本体を見つけているのは確かだな。
竈門、お前には期待している。
***
どれくらい経ったのか分からなくなるほど何度も再生する触手と戦っていた時、車両が大きく傾いた。
『ぐッ…!?』
くそ…背中を打ってしまった…
これは、竈門がやったということなのか…?
地面と車両が擦れる金属音が聞こえ、何かの拍子で汽車が横転したことが分かった。
横転してからはとても静かで、何も起こらない。
どうやら竈門たちがやってくれたらしい。
『っはぁ…おわ、った…』
日輪刀を鞘に戻し、力を抜いた。
杏「麻友!!」
『…!煉獄、終わったか?』
車両のドアを勢いよく開け、煉獄が飛び込んでくる。
私を見るや否や駆け寄って抱きしめてきた。
杏「うむ!!終わった!麻友も良く頑張ったな!!」
『全く…私は子供ではない……ってそんなことより、竈門の元へ行かなければ…!』
煉獄を突き飛ばし立ち上がると、私は竈門たちがいるであろう場所まで走り出す。
怪我をしているかもしれない。
それ以前に…生きているかも分からない。
早く行かなければ…
杏「むむむ…こんな時まで他の男か!!待て麻友!!」
結局煉獄に追いつかれ、私たちは二人で竈門たちの元へ向かった。
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真季 - 続編おめでとうございます。引き続き楽しみにお待ちしてます。 (2021年10月7日 23時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年10月7日 22時