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第三話 ページ4







『……』





杏「うまい!うまい!」





『もう少し静かに食べれないのか…』





本当に甘味処に来てしまった。





先日甘露寺に勧められたぱんけぇきとやらを頼んだのだが、甘すぎて私の口には合わなかった。





隣で美味しそう(?)にぱんけぇきを食べる煉獄。





…整った顔だな。





杏「む!どうした?顔になにかついてるか?」





『…!い、いや…違う…すまない。気にするな。』





しまった。見すぎた。




恥ずかしいことに、雨柱であろうこの私はこの男…炎柱の煉獄杏寿郎を慕っているのだ。





嫌でも目に入るし、嫌でも気配を察することが出来る。





愛だの恋だのにうつつを抜かしてはいけないのに。





杏「今日もお前は綺麗だ」





『なっ…に、をっ!?////』





突然髪を掬われたと思ったら、ニコリと笑ってそう言った。





なんなんだ。





突然なんだこいつは…っ





こういうところだ。私が嫌いなのは!!





私の気も知らずこうも惑わすような…っ





杏「はは!顔が赤いぞ!愛いな!」





『だ、黙れ!///わ、私はそろそろ帰る!!志雨に薬を届けなければならないからな!!』





杏「む!?麻友!?」





金だけ置いて私は逃げ出した。





くそっ、鼓動が速い。





顔も熱い…





こんな女らしい自分が嫌いだ…





それに、私は煉獄はそんな関係になど…





自分の屋敷が近づくと私は足を止めた。





『…不安定がすぎるな。情けない。』





雨と炎など相反するものだ。





それに、私と関わって…誰かが死ぬのは…





『っ…はぁ…。志雨!戻ったぞ!』





志「姉上…!おかえりなさいませ…!」





動くなとどれだけ言っても、志雨は私の出迎えをしてくれる。





本当に心が綺麗な子だ。





『こらこら、あまり動くな。胡蝶から薬を貰ってきた。それを飲んで少し眠りなさい。』





志雨の肩に私の羽織をかけ、優しく背中を押す。





志「ふふっ…わざわざありがとうございます姉上」





『気にするな。』





志「姉上が…早くお相手を見つけて、幸せになってくだされば俺も安心できるんですけどね…」





『…何を言う。お前が元気になるまで、幸せになってたまるか。それに私は柱だ。いつ死ぬか分からないのに、相手なんて…』





志「俺は、煉獄様がいいです」





志雨の身体を横にさせていると、そんなことを言って笑った。





『…困った子だ。』





なんて苦笑する私を見て、微笑みながら志雨は目を閉じた。





本当に、困った子だよ。

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真季 - 最新楽しみにお待ちしてます。長くなってすいません汗 (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
真季 - 初めまして。お疲れ様です。最新も早くて楽しみに読み進めて来ました。夢主よ、どうか自分の気持ち正直になって煉獄さんと恋仲になって下さい…!あの鬼殺の男、怪しい匂いが漂ってますね…。彼女に手を出したその時は是非、煉獄さんの赤き炎刀で…! (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
冴凪(プロフ) - とても面白いです!話のテンポも良くてワクワクしながら読みました!更新ファイトです! (2021年9月30日 22時) (レス) @page12 id: 8d3f590c11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年9月29日 1時

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