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第十話 ページ11







今日は朝から雨。





そして、今晩は任務がある。





どうも胸騒ぎがする。





志「姉上…ゲホッ…」





『!!こら、縁側に来るんじゃない。身体に障る。どうかしたのか?』





志「今晩…しのぶ様に紹介された病院へ行ってまいります」





『な!一人で行ってはいけない!私も…!』





志「姉上は任務があるじゃないですか…」





『し、しかし…流石に一人では行かせられない。途中まで送って行く。それ以降は雨小宵と私の部下を付けよう。』





こんな雨の日に、しかも夜に…行かせて良いものなのか…





しかし、胡蝶が紹介した病院となると…志雨の病も落ち着かせることが出来るかもしれない。





やむを得ない…か…





結局任務の次いでに志雨の付き添いをすることになった。





『志雨、大丈夫か?』





志「ふふっ…大丈夫ですよ。相変わらず姉上は心配性ですねぇ」






なんて志雨は笑うが、日頃病で動かせない身体にもかかわらず、久しぶりの運動がこんな長い道のりを歩くだなんて…身体に負担がかかるだろう。





志雨はこれでも雨辻の人間。





身体が弱いが、元々の体力で乗りきっているんだろうな。





『しかし…妙に静かだな。』





なんて言った矢先、前方が突然青白く光り出す。





『ッ志雨!!!』





志「っうわ…!?」





咄嗟に私は志雨を抱き抱え、木の上へと飛び乗った。






その瞬間、下にいる隊士たちから叫び声が聞こえてきた。





今日連れてきた隊士は今までの隊士と違って私が目をかけてきた隊士。





そんじょそこらの鬼如きに負けるような者達ではない。





なのに…こうも簡単にやられてしまった。





何者だ…





息を殺して目を凝らす。





『はッ……上弦の参…だと?』





瞳に刻まれた上弦の参の文字。





私はコイツを知っている。





志「姉…上…?」





志雨を抱き抱える手に力が入る。





落ち着け、冷静にならなければ。





とりあえず志雨を安全な場所へ隠さなければならない。





そして雨小宵に他の誰でもいい。応援を呼ばせなければ…





『雨小宵、頼む』





私の伝言を聞き、私の肩から飛び立った。






これで応援は雨小宵が何とかしてくれる。





『…志雨、今から安全な場所へ連れていく。そこから絶対に動かないでくれ。良いな?』





志「で、でも姉上は…っ」





『私はアイツを倒す。直ぐに応援がくるから…それまで、な?』





不安そうに眉を下げる志雨の頭を撫で、安全であろう場所へと隠した。

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真季 - 最新楽しみにお待ちしてます。長くなってすいません汗 (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
真季 - 初めまして。お疲れ様です。最新も早くて楽しみに読み進めて来ました。夢主よ、どうか自分の気持ち正直になって煉獄さんと恋仲になって下さい…!あの鬼殺の男、怪しい匂いが漂ってますね…。彼女に手を出したその時は是非、煉獄さんの赤き炎刀で…! (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
冴凪(プロフ) - とても面白いです!話のテンポも良くてワクワクしながら読みました!更新ファイトです! (2021年9月30日 22時) (レス) @page12 id: 8d3f590c11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年9月29日 1時

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