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深海の商人 12 ページ20






_鏡の間




デ「このアズールくれた魔法薬、本当に水の中で呼吸できるようになるのか?」




ジャ「疑ってても始まらねぇ。とりあえず飲んでみるしかねぇだろ。」




エ「んじゃ、せーのでいきますか。せーっの!」




ごくごくっ




デ「ウッ…こ、これはっ…。」




グ「うげぇぇ〜干しガエルと腐ったキノコを混ぜたみたいな味がするんだゾ!」




ジャ「どんな例えだ。食ったことあんのか、それ。ゲホッ…たしかにすごい味だが…。」




『いつになっても魔法薬のこの独特な味には慣れぬな…うぷっ…』




口元を押さえて吐き気をこらえる。




エ「魔法薬のマズさってわりと深刻な問題だと思うんだけど、何で大人はみんな放って送んだろーね。」




デ「味より効き目の方が大切なんだろ。ん…なんだ?少し、息苦しくなってきた…っ!?」




『ッは…っ…は、早く鏡の中に…っ…』




流石アズールの魔法薬。効き目が早い。




ジャ「闇の鏡よ!俺たちを珊瑚の海へ導きたまえ!」




***




_珊瑚の海




グリ「がばばばば!いきなり水の中なんだゾ!溺れ死ぬ!」




『大丈夫じゃ、グリム。少し落ち着け。』




デ「…っ、あれ?苦しくない。」




グ「え?あ、本当なんだゾ。」




ジャ「マジで水の中で息が出来てるんだな。」




エ「うわ、一面の珊瑚礁、すっげー眺め!ケイト先輩が見たら【マジカメ映え〜】とか言って撮影しまくりそー。」




『ふふ、たしかに。』




そんなことより…絶対何か仕掛けてくるはずじゃ。

油断しないようにせねば。




ジャ「ゆっくり景色を楽しんでるヒマはねぇぞ。早い所目的の場所へ向かおう。」




グリ「ふんがッ!水の中って全然前に進めねぇんだゾ〜」




***




_アトランティカ記念博物館




デ「おっ…何か見えてきた。」




『あれがアトランティカ記念博物館じゃ。』




グリ「ふなっ!足が魚みてぇになってるヤツらがいっぱいいるんだゾ。」




ジャ「人魚…か?マジで水の中で生活してる奴らがいるなんて。」




『…ハッ!!』




黒く長い影が2本、妾の視界に映った。




…来た。




?「あ〜〜♡きたきた、クマノミちゃんたち。」




?「ごきげんよう、みなさん。いかがです?海底の世界は。」




グリ「この声は…そっくり兄弟!」




『ッきゃッ!?』




デ「先輩!?」




グイッと何者かが妾の体を後ろに引っ張った。




フ「正解で〜す。」




「「!!!」」




『ッフロイド、ジェイド…!』

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マリア(プロフ) - 夢主ちゃんの口調が好きです!!!先生との絡みって書かれないのでしょうか?見てみたいので時間があればご検討ください(^^)更新楽しみにしてます! (2020年5月22日 14時) (レス) id: 23e9cd344d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かふぇらて | 作成日時:2020年5月19日 12時

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