深海の商人 7*オリジナル ページ13
*
クロ「な、なんと…まさかマユさんにまで手が及んでいたとは…。」
『で、だな。妾は明日からラウンジに潜入することになる。
その間に妾なりに契約書の解約方法を調べておくから、お主らも何かしら解決方法を探してくれ。』
ジャ「お前、大丈夫なのかよ。あの双子のこと苦手なんだろ?」
『ま、まぁ…何とかなるじゃろ…多分…』
監「僕めちゃくちゃ不安なんですけど…。」
『とにかく!頼んだぞ。学園長殿も、どうすればアズールの商売を辞めさせることが出来るか、頭を捻るんじゃな。ふふ。』
***
_モストロ・ラウンジ
アズールが用意した衣装に身を包む。
そして真っ赤な紅を引き、髪を絵元結いする。
そして鈴を持ちアズールの合図を待った。
ア「マユ、出番ですよ…っ!////」
『…!そうか。ふふ。何じゃ?妾に見とれておるのか?』
なんてゆっくり近づき、アズールの顎を人差し指でなぞり上げる。
ア「っ…や、やめなさい////ほ、ほら!早くしてください、始まりますよ…!///」
『ふふ。頑張ってくる。』
ステージに立ち、幕が上がるのを待つ。
そしてゆっくりと膜が上がっていき、妾の姿が露になった。
「「っ…!////」」
エ「えっ!?あ、あれって先輩…!?////」
デ「めちゃくちゃ綺麗だ…」
そして演奏が始まり、それに合わせて鈴を鳴らし、ゆったりと踊り始めた。
久しぶりに踊った神楽。
こんな大勢に見せるのは何年ぶりだろうか。
シャンッ…シャンッ…と鈴の音が静かなラウンジ内に響き渡る。
独特な音楽に合わせて踊る神楽は、観客達を不思議な世界へと誘う。
アズールの言うように、このドレスは踊る度にふわりと靡き良い雰囲気が出ている。
フ「クマノミちゃん超きれー」
ジェ「ふふ。本当ですね、フロイド。」
終盤に差し掛かった頃、VIPルームに入っていくジャックとユウが目に入った。
何故VIPルームになど…
そして最後のポーズを決め、なんとか神楽を踊り切った。
『ふぅ…』
「「うおおおおおっ!!!」」
『なッ!?!?』
会場はスタンディングオベーションに包まれた。
従業員も、観客達も妾の名を呼び手を叩いている。
『…ふふ。』
クスッと微笑めば、全員が顔を赤らめ静かに腰を下ろした。
幕が降り、極度の緊張が解れたせいでふらつく妾をジェイドが支えてくれた。
『…すまないな。』
ジェ「いえ、とても綺麗でしたよ。」
『ふふ。ありがとう。』
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マリア(プロフ) - 夢主ちゃんの口調が好きです!!!先生との絡みって書かれないのでしょうか?見てみたいので時間があればご検討ください(^^)更新楽しみにしてます! (2020年5月22日 14時) (レス) id: 23e9cd344d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇらて | 作成日時:2020年5月19日 12時