そんなわけ、ない……44 ページ45
い、いやいや。そんなわけない。
坂田が、トイレ、と席を外した時桂が来た。
「やっと自分の気持ちに気づいたようだな」
「……え?」
違う。違うってば。
「また同窓会の時のことを思い出してドキドキしていたのか?お前はそんなに引きづるようなやつではなかろう。」
桂が相談相手だった。
会社も一緒で、仲が良かったから。
でも坂田とも仲が良かった。坂田のいい所や面白いところ、たくさん聞いた。
今でも、あの時のキスは思い出してしまうけれど嫌だったわけじゃない。
綺麗だと、思えてしまった自分がいるのだ。
お前が銀時の話を聞いている時、気づいてはいないかもしれんが顔が綻んでたぞと桂が呆れたように笑う。
「でも、私が坂田を好きになったところで坂田は私を好きにならないよ」
やけに私に距離が近くに感じたのも勘違いで、ほかの女の子にもあのくらいの距離かもしれない。あの時は酔ってたから、知らないけど。
坂田が他の女の子といる想像をした。
……いや、だなぁ。
はぁ、いい加減認めたらどうだと桂が花火に火をつけた。
「遠くから見てたんだが…銀時がくるくるやってる時気づかなかっただろ」
「何が?」
これ、と桂がくるくるとやって見せた。煙が空中に浮かんで消える。
花火の先を見て、何かを書いているのがわかった。
【すき】
確かにそう、動いていた。
気づかなかった。
坂田の隣にいるので精一杯で、自分が何を言ってるのかさえも覚えていない。
坂田が戻ってきた。
それと同時に桂が上手くやれよ、と妙さんのところに戻る。
「?間宮どうした?」
「いい、いや、なんでもないよ」
自覚してしまった以上、普通に接することができなくなる。
また、坂田が近い。
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月見おはぎ - 欲しいです!家に銀さん欲しいです!発注してぇぇぇ (2021年8月31日 18時) (レス) id: f413eaa44e (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 銀色さん» ありがとうございます!初々しい銀さんを書くのはとても楽しかったです!頑張ります! (2018年3月12日 18時) (レス) id: e7a720d445 (このIDを非表示/違反報告)
銀色(プロフ) - とても面白かったです!銀さん大好きなのでとてもドキドキしました。これからも頑張ってください (2018年3月11日 19時) (レス) id: 54384483c3 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 龍神邪炎さん» うわあああやってしまいました!!ご指摘感謝ですっ!ありがとうございます!頑張らせていただきます! (2017年5月27日 17時) (レス) id: e7a720d445 (このIDを非表示/違反報告)
龍神邪炎(プロフ) - 武智じゃなくて武市ですよ〜。いつも楽しく読ませてもらってます!!これからも頑張ってください! (2017年5月27日 17時) (レス) id: 8839339b34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃん | 作成日時:2017年5月13日 19時