多分これは勘違いであって【坂田銀時】

カミングアウト的な……4 ページ5

結局寝たこいつ。
ぐぅ、ぐぅと目を開けたまま寝息を立てている。
結局のところ結果的には私は坂田に恋なんかしていない。

今頭の中にいるのは誰？って聞かれたら木村拓〇だし誰と結婚したい？って聞かれたら二次元の誰かだ。

木村拓〇の出演している有限の住人面白かったよそういえば。木村さんお疲れ様でしたが最終的な感想だけどあの方の太ももが拝めたのでそれでいいです。


｢いかんいかん私は今何を…っ｣

｢あ、こんなとこいた｣

｢え？｣


急に声がする。
あれ、この声どこかで。
振り返ってみれば、またあのシルエットがいた。ふわさわなのかボサボサなのかわからない天パ。そしてやる気のない死んだ魚のような目。


坂田銀時だ。


私に気づいた坂田銀時が、一瞬たじろいで桂を殴った。



｢すまねぇ。こいつが世話になったな。おら帰るぞヅラ｣

｢ヅラじゃない……かつらだ｣



げしげしと蹴りながら桂を雑に起こす坂田。
寝言なのか口癖なのかわからないことを言いながらのそのそと起きる桂。
ちょっと待って。
帰るぞって、世話になったなって、



｢どういう関係？いや、仲いいのは知ってるけど｣

｢ん？あぁ、同居してんの。ルームシェア的な？｣



聞いてなかったか？と桂を指さして私に聞く坂田。聞いてないです。ルームシェアとか頭の中にないです。
いや、その前にお前謝れや。


忘れたとは言わせねぇぞ。


こちとらまだドキドキしてんだよファーストキス返せや。
とは言わない。我慢だ。


｢そ、そうなの｣

｢あぁ。ほかにもいるから良かったら遊びに来てくれや｣

行きませんけど。えぇ。行きませんけど。
とりあえずそのうちに、と答えておいた。

こいつとそこまで仲良くないし、仲いいのは桂だけだ。委員会が三年連続一緒になってしかもうんまい棒の話で盛り上がり仲良くなっただけで。

じゃあまた今度な、とひらひらと手を振りながら桂を引っ張って店を出ていった。




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｢話せてよかったではないか銀時。顔が赤いぞ｣

｢うるせぇ黙ってろあわよくば土に還れ｣

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