多分これは勘違いであって【坂田銀時】

やっと休み……37 ページ38

ｷﾀｧｱｱｧｱｧｱｱ!!!↑と全力で走り出したい気分の間宮ですです間宮です。
何も無い朝とは素晴らしい。なんと素晴らしい朝。まぁお母さんは夜勤でまだ帰ってきてないけど。
金曜日、昨日のうちに準備はしておいたからゆっくりできる。
……と、思ったがインターホンが鳴った。



｢おっす。一緒に行かね？｣



坂田と桂だった。
あ、そうか。この前送ってもらったから家知られてるんじゃん。
もう少しゆっくりしたかったのだが。
ちょっと待っててね、とメイクをぱぱっと終わらせた。



｢……間宮のスッピン久々みたけど変わらねぇなぁ｣

｢銀時、それは本人にいう事だぞ｣



こそこそ何やら話しているようだがあまり聞こえないので放置しておく。
あまり多くはないであろうカバンを手に取って家を出た。


誰の車で行くの？歩き？と聞けば坂田が運転するらしい。
怖いんですけど。怖いんですけど。
教育免許と一緒に取ったらしい。はたして無事に取れたのか。そして乗れるのか。



｢お母さん…あの世で見守ってるからね……｣

｢どんだけ銀さん信用ないの！？！？｣



*
……結論的に言うと酔った。
運転荒いこいつ。
桂は慣れているようで、平然と寝ていたが、酔った。


悪かった、と坂田が謝りながら水をくれた。
これからあと30分……生きていけるだろうか私は。


運転する坂田の姿はなかなかカッコイイとは思ったが、感心する暇なく酔う。
もうやだ車。



｢……うっぷ｣

｢おーい大丈夫かー｣



ようやくついた海。
やはり感動する暇もなく日陰に座る。
ムカムカと胃の中がかき回されているような感覚に吐き気を覚えたのだが、その瞬間に銀時、もう来てたのかと女の人の声が聞こえた。


おう、月詠もう来てたのか、と坂田の声が聞こえて顔を上げれば、育った(意味深)月詠さん。
久しぶりだな、と私の座っているベンチの隣に腰掛けた。


そういえば、晴太くんって月詠ちゃんの子供だろうか。

久々の海……38→←何このときめき……36

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す