静かすぎて……31 ページ32
銀時side
静かだ。
静かすぎて間宮が足りない。
中間テスト半ば。
問題は無事に作り終わり、今日が国語。あの夜の次の日は見事に二日酔いで、高杉と坂本に手伝ってもらいながらテストを作ったため、ところどころ超難問が入り込んでいる。大丈夫だ全部教えたところ。
これが終われば担当クラスのテストの採点。
遊ぶということもできないし、何よりも間宮が足りない。
距離を置いて、間宮が少しでも俺のことを恋しく思ってくれればと思っていたが、逆に俺が間宮恋しい。
同窓会の時に撮った写真を懐から出してちらりと見た。
「……(ぷ、無表情だなぁ)」
自然と頬が上がるのが分かる。
そっぽ向いて、少し離れたところで写真に写っている間宮。
つまんなそうに、していた。
そんな間宮を近藤が気づいて輪に入れようと罰ゲームを提案して、俺がやらかした。
若干まだ警戒しているんだろう。
少し近づけば、スッと違和感なく離れる。
近づき方を間違えたかもしれない。まぁ確かに。
チャイムがなって、は、と我に返る。テストを回収して職員室に戻った。
コーヒー片手に何かの資料を読んでいる服部がいた。
「おー、お疲れさん。顔疲れてんぞ」
「うるせ。恋する乙女状態なんだよ」
「はー、滅べ」
ほんとにバレてんだなぁと思う。
ちょっと考えた。
俺から言ってんじゃん。
まぁもうついてだ。
相談に乗って貰おう。
「今、間宮と距離置いてんだけどさー」
「一方的にお前がだろ?」
「どうやったら元に戻れると思う?」
「高校んときの距離と同じくらいじゃないのか?」
「じゃあ安心だなー……ってそうじゃねぇんだよ!!!」
くそ!!服部に相談した俺が馬鹿だった!
そう、ゆくゆくは恋人まで発展したい。
今のままではただの友人(仮)から他人に格下げしてしまうではないか。
格上げ。狙うは格上げ。
親友方向ではない。恋人方向で。
はぁ、と服部がため息をつく。
そうして俺をみて口を開いた。
「デート、誘えばいいんじゃないか?」
「初めて天才だと思った」
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月見おはぎ - 欲しいです!家に銀さん欲しいです!発注してぇぇぇ (2021年8月31日 18時) (レス) id: f413eaa44e (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 銀色さん» ありがとうございます!初々しい銀さんを書くのはとても楽しかったです!頑張ります! (2018年3月12日 18時) (レス) id: e7a720d445 (このIDを非表示/違反報告)
銀色(プロフ) - とても面白かったです!銀さん大好きなのでとてもドキドキしました。これからも頑張ってください (2018年3月11日 19時) (レス) id: 54384483c3 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 龍神邪炎さん» うわあああやってしまいました!!ご指摘感謝ですっ!ありがとうございます!頑張らせていただきます! (2017年5月27日 17時) (レス) id: e7a720d445 (このIDを非表示/違反報告)
龍神邪炎(プロフ) - 武智じゃなくて武市ですよ〜。いつも楽しく読ませてもらってます!!これからも頑張ってください! (2017年5月27日 17時) (レス) id: 8839339b34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃん | 作成日時:2017年5月13日 19時