あの時の顔が……28 ページ29
銀時side
間宮が部屋を出ていった直後に俺も呼ばれる。
将軍様が、どうせなら皆で楽しみたいということで男陣もテーブルに呼ばれた。
その後は将軍様がブリーフ姿になったりそのブリーフを脱がされたりその脱いだブリーフをお妙の頭に被されたりブリーフ三昧。
気づいたら朝になっていた。テーブルに突っ伏している者、床に転がってる者、ソファに寝転んでる者、既に帰っている者もいた。
俺の隣に将軍様が寝ていて、急いで離れる。もちろん全裸だった。とりあえず服を被せる。
ちなみに帰っているというのはババアだけでキャサリンは寝ていた。捨てられてんじゃねぇよお前。
『初めてだったのに。』
昨日の間宮の言葉が、あの顔が脳裏をずっとぐるぐると回っている。
あぁ、俺なんてことを、なんて思ったりなんかしたけど後悔はしてない。
だって間宮が好きだから。
間宮のファーストキスを奪えてよかったとかそんなことを考えている。
厚化粧を施された神楽と久兵衛に近くにあったスーツを被せて水を1杯と厨房に行った。
「……あ、起きたの?」
「間宮……置きてたのか」
先に間宮がいたようで、その手にはアイスが握られて近くに水の入ったコップが置かれていた。
総理大臣って、こんな人だったんだと笑う間宮。……まぁ、何も言うまい。
坂田もアイス食べる?と聞かれて、咄嗟にあぁと答えてしまった。アイス、好きなのかな。間宮からアイスを受け取り、蓋を開ければ美味しそうな黄色いバニラが顔を出した。
「好き、」
「えっ!?」
「なんだよね、アイス一番好き。」
自分に向けられている気がして。そんな事ねぇのになぁ。 反応してしまった俺が馬鹿みたいだ。
アイスを1口。甘い。甘い風味が、ぼーっとした頭を冷やしていく。
「でもくどいも、甘ったるいのも好きじゃない。さっぱりがいいよアイスは。抹茶が一番。」
「奇遇だねぇ。俺も抹茶好き。宇治金時最高」
「それな」
アイスになると熱く語り出す間宮。そうとう好きなんだな。
すべて、自分に言われているような気がした。
あまりにも、最近間宮が近くにいて、俺がおかしくなりそうだ。
間宮と少し、距離置こうかな。
「言っとくけど近づいてきたのお前だからな。」
「なんで心の中読むかな」
「口に出てんだけど」
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月見おはぎ - 欲しいです!家に銀さん欲しいです!発注してぇぇぇ (2021年8月31日 18時) (レス) id: f413eaa44e (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 銀色さん» ありがとうございます!初々しい銀さんを書くのはとても楽しかったです!頑張ります! (2018年3月12日 18時) (レス) id: e7a720d445 (このIDを非表示/違反報告)
銀色(プロフ) - とても面白かったです!銀さん大好きなのでとてもドキドキしました。これからも頑張ってください (2018年3月11日 19時) (レス) id: 54384483c3 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 龍神邪炎さん» うわあああやってしまいました!!ご指摘感謝ですっ!ありがとうございます!頑張らせていただきます! (2017年5月27日 17時) (レス) id: e7a720d445 (このIDを非表示/違反報告)
龍神邪炎(プロフ) - 武智じゃなくて武市ですよ〜。いつも楽しく読ませてもらってます!!これからも頑張ってください! (2017年5月27日 17時) (レス) id: 8839339b34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃん | 作成日時:2017年5月13日 19時