多分これは勘違いであって【坂田銀時】

馬鹿か俺は……17 ページ18

銀時side


｢金時ぃ！邪魔ぜよ！｣

｢うわああああん辰馬ああぁあ俺ぁもうやってけねぇよおおおぉうわああぁん間宮ああぁああ｣


桂によって綺麗に掃除された床にバタバタと転がる。やってしまった。
馬鹿か俺は。
なにがお得意のテクニックだボケ殺すぞ。
まじ。
間宮に知られるとか。
なんの冗談？
もう間宮とベッドin出来ない。


いやいや、ベッドinの前に告白だよこんちくしょう。
なにいろんな工程すっとばしてベッドinになっちゃてんの静まれ坂田の銀時さん!!!


｢おんし時間は大丈夫がか？｣

｢うおやっべ、そろそろテスト問題作んねぇとだった｣



辰馬のお陰で思い出した、と焦って急いでスーツに着替えた。
そうだ、もう２週間くらいしたら中間テストだ。
と、その時辰馬がふっとんで家具がいくらか壊れた。



｢大丈夫がか？じゃないぜよ！いつまで家から出ないと思っている坂本ｫ!!｣

｢む、陸奥！…なに言うとる!?今日わしは出勤日じゃないきに！｣

｢今日は大事な商談があるじゃき!!おとといお前が言っちょおただろうが!!｣



ぼきゅっきゅっきゅっなスタイルの陸奥が、いつの間にか家にいるのは気にしない。なぜならいつもの事だからだ。



そして言っておくがうちの辰馬は物忘れがたまに物凄く激しい。
まぁ、大事なことは忘れない、とは思うが。
出勤日じゃ！と社長のくせに蹴られる辰馬を横目に学校に行く準備をした。


あ？あぁあ！！と思い出したようでひときわ大きい声を出した。
こうしてはいられない行くぜよ陸奥！と1人で走っていった辰馬をいつものことかと見ながら陸奥に辰馬のカバンを渡した。



｢……おんし、片思いの相手とはうまくいっとらんらしいな｣

｢おーいちょっと待て。あいつか？？もしかしてあいつか？いつ喋ったちょっとタイムマシン探してそん頃の辰馬殺してくる｣

｢落ち着くぜよ。確かに喋っとったが別に深く問うつもりなどないき。ただ、わしが言うのもなんだが、はやくしないと他のに取られてもしらんぞ。｣




邪魔したな、と辰馬のカバンを持って玄関から出ていった。
ちょ、ちょ、




｢辰馬てめぇえええええええ！！！！！｣

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