起きてましたけど……15 ページ16
ふわりと上昇する意識の中でやけにうるさい声が私の脳を刺激する。
え?なに?童貞捧げる?
誰によ。
「え、え、聞いてた?」
「誰に捧げんの?つかまだ卒業してなかったの?」
ジーザス!!!と神を仰ぐようなポーズで泣いている坂田。
知られちまったなぁククッと高杉が呟いた。
まだ卒業してなかった、その言葉で坂田の目が光った。
「んなわけねーじゃん!銀さんあれよ?お得意のテクニックで女の子メロメロにしてきたからね??」
ドヤ顔でそんな事言われても困るんですけど。
間宮も餌食にしてやろうかガハハハハと手を伸ばしてくる。
反射的に体がビクッとなり、坂田の手から遠のいた。
遠のいた私の行動で、坂田がやってしまった、みたいな顔をした。一瞬だけ。
そしてまたふらりふらりと千鳥足にリビングのドアを開けて出ていった。
ふと、時計を見たら午後10時。さすがの親も心配する時間だ。
「あ、そろそろ帰らないとやばい!ごめん、今日はここでおいとまするね、桂に夕飯ありがとうって言っといて!」
「夜道は危ないぜよ。わしが送るきに」
「大丈夫大丈夫!ここから家近いし家族に迎え来てもらうよ」
さすがに送ってもらうのは悪いから咄嗟の嘘を着いた。いざとなったらバスがあるし、すぐに帰れる。
今日はありがとう、と桂から肉まんを受け取って4人の家を出た。
坂田のあの酔い様、大丈夫だろうか。
同窓会の始まる少し前に坂田のストーカー、さっちゃんから聞いた。
『銀さんったら悪酔いしたら店を半壊させちゃうのよ!もう!店じゃなくて私をめちゃくちゃに壊してほしいわ!』
なんて、何がどうしてさっちゃんがああなってしまったのかはわからないがそんなことを言っていた。
いやまぁ、昔からいるあの仲のいい4人だ。そんなことは起きるまい。
女の腕力では少し重い肉まんの入った袋を抱えながら、家に帰った。ちなみに肉まんは20個ほど入っていた。
多分明日神楽ちゃんが家に取りに来るだろう。
「ただいまー。」
「おかえりアル!」
「あら、おかえりなさい」
「なんでいるの」
Aのお母さんにAが帰ってこないっ聞かされて急いで家に来たのよ、とお妙さんが言った。
あの、その2枚引かれた布団とコンセントに繋がれた充電器はなんですかね。
「ついでだから泊まろうと思って」
語尾にハートをつけないでくれるかな。
翌日、会社で顔がボコボコに腫れた桂が出勤してきた。
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月見おはぎ - 欲しいです!家に銀さん欲しいです!発注してぇぇぇ (2021年8月31日 18時) (レス) id: f413eaa44e (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 銀色さん» ありがとうございます!初々しい銀さんを書くのはとても楽しかったです!頑張ります! (2018年3月12日 18時) (レス) id: e7a720d445 (このIDを非表示/違反報告)
銀色(プロフ) - とても面白かったです!銀さん大好きなのでとてもドキドキしました。これからも頑張ってください (2018年3月11日 19時) (レス) id: 54384483c3 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 龍神邪炎さん» うわあああやってしまいました!!ご指摘感謝ですっ!ありがとうございます!頑張らせていただきます! (2017年5月27日 17時) (レス) id: e7a720d445 (このIDを非表示/違反報告)
龍神邪炎(プロフ) - 武智じゃなくて武市ですよ〜。いつも楽しく読ませてもらってます!!これからも頑張ってください! (2017年5月27日 17時) (レス) id: 8839339b34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃん | 作成日時:2017年5月13日 19時