第1話 ページ1
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Your side
ピピピピッ
『んん〜っ…』
目を擦りながら起き上がる。
ぼんやりしてる視界でなんとか
メガネを見つけてかけた。
鏡を見ると目が半開きで
ボサボサの頭をしてる自分がいた。
制服に袖を通して髪も整える。
朝ごはんを食べ、いつも通り学校に向かった。
でも、私は世界がモノクロに見える。
自分の肌の色も分からない。
制服の色も分からない。
目玉焼きがどんな色かも分からない。
こんなに悲しい事があるのかな。
気持ちをブルーにさせたまま歩いていると
「ちょっとーー!そこ危ない!」
その声と同時に体中に激痛が走った。
『いてててて…』
「ごめんごめん!急いでたもんで…」
そこにいた人は
大きい瞳が輝いていて、
肌も透き通っていた。
「怪我させちゃった?ほんとごめんね!」
その人はモノクロでも輝いていて
『あ、いえ、大丈夫…です。』
きっと私は今とてもアホな顔なんだろう。
「俺、3-Cの高杉真宙。後ろのって。」
そう言って手を差し出してくれた。
『すいません。
私は3-Aの赤城Aです。』
高杉君と話してると
世界が少しだけ、ほんの少しだけ
色づいていくようなきがした。
俗に言う一目惚れだった。
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作者名:いっけー | 作成日時:2016年11月18日 21時