呪術師はクソなので呪霊との共存を目指したい【呪術廻戦】

ここのいちごパフェ二度と食べない ページ21

私は食べ残していたいちごをフォークで刺して、直ちゃんの口の中へ運んだ。


「ん！？うわすっぱ！？」


『え、そんなに酸っぱかった？やっぱりここのいちごははずれだねー』


「そ、それよりも、これ……関節キス……！？」


『んふふ、可愛くてつい』


形勢逆転。さっきまであれほどお澄まししていた直ちゃんは見る影もなく、しおらしくしていたり、真っ赤な顔であたふたしたりしてる姿は年相応で可愛い。
でも、私が好き、かぁ……まあこの歳だし、あの家にいるしで勘違いの可能性も無いことないね。ほらあれ、保育園の先生が初恋っていう。それに近そう。


『私のことが好きってことは本当っぽいね。でも、直ちゃんはまだ中学生だし、私もまだ未成年。おまけに私らはお家のことでゴタゴタしちゃうでしょ？だから前向きな返事は送れないなー。』


「……そうやな。そこら辺は俺も分かってる。」


『10年後、直ちゃんがそれでも私のことが本気で好きだったら考えてあげようじゃないか』


「何その言い方……上からやん。…………約束やで？」


『私は呪術師だよ。約束はしない』


「なんや、引っかからへんかったか」


強かな子だな、ほんと。まぁでも私より魅力的な女の子なんてざらだし、才能大好き禪院の血を色濃く受け継いじゃってる直ちゃんなら、すごい術式持ってる可愛い子を見繕ってもらえるでしょ。私じゃなく是非その子に優しくしてあげて欲しいところ。10年後なんて、案外長いからこんな口約束も、薄い感情も、きっと忘れる。その時の枷になったらさすがに可哀想。
パフェも無事食べきって、勘定は直ちゃんが持ってくれた。やったね。


「そうや、言おかどうか迷うたんやけど、うちに双子の女の子産まれてきたんやけど……」


『は？初耳なんですけどー！？会いたい会いたい！』


「甚爾くんからAさんはショタコンでぺドかて聞いたさかい……」


『あの野郎今度会ったら祢々切丸の露にしてやる……てか私ぺドじゃない！ショタコンでもないから！』


--------ｷﾘﾄﾘ線--------


直哉くんのセリフは、【恋する方言変換】で変換したセリフを用いてるので、多少女々しくなった気もしなくもない。まあAさんの前では可愛子ぶってるという裏話があるので補完してくだちい。

本作品の禪院直哉くんは甚爾くんガチ勢でAさんガチ恋勢なので、Aさんの前だけこんな感じですが、他の原作キャラの前では原作通りの愛されるクズなので安心(？)してください。

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