呪術師はクソなので呪霊との共存を目指したい【呪術廻戦】

おにぎり ページ17

皮肉な話、どんな凶器でも立場が悪とされてる方を傷つければ、それは貴重な聖遺物になる。それで何百人殺したかわからないのに、重要な武器として。どうして呪術師が突然呪詛師にジョブチェンジしないと言いきれるのだろうか。……話が逸れちゃった。失敬失敬死刑実刑。


『どういう言葉が人を呪っちゃうのか、これから知っていこうねー。会話なんてイエスかノーさえ解ればだいたい何とかなるし』


ちなみに万国共通ね。イエスかノーの中間みたいなあやふや言語使うやつはグーパンチ。


『そうだな……なんか棘くんが知ってる範囲で簡単な語彙……おにぎりの具とか……？』


「しゃけ？」


『棘くんの語彙がしゃけとか可愛いね。よし採用。』


狗巻家に着くまでに、これから棘くんが使っていくおにぎりの具の語彙を色々考えた。今のところ決まったのは、“しゃけ”がイエスで“おかか”がノー。


『鮭おにぎり……あー、鮭って“裂け”とかにもなっちゃうのか。梅は“膿め”とか？梅干しで良くない……？』


「……うめぼし、おいしくない」


『はちみつ梅さんだいぶお気に召さなかった様子』


まあなんでもいいか。棘くんがいいならそれでよし。
なんやかんやあって狗巻家到着。帰っきた途端鬼の形相で家の人達が追ってきて命の危機を感じた。まあ攻撃は効かないけれど。


「心配しましたよ棘さま……」


「しゃけ」


「しゃけ？」


『棘くん今日から語彙がおにぎりの具だからよろしくね。しゃけがイエス、おかかがノー。後はまあ、フィーリングね』


「なぜ……？というか勝手なことを吹き込まないで頂きたいのだが！」


『勝手なこと？人を呪わないようにコミュニケーションを取ろうと頑張る棘くんを助けたのは勝手な事だったのかー。ショック・ザ・ハート』


使い時違うけどまあ語感で言ってるので無問題ね。


『あなた方が棘くんを守るために色々やってきたってのは、何となく伝わった。でもさー、こうして縛って抑圧するのはどーかと思うよ。いち個人の見解としてね。大人なんだからさー、ちょっとはその経験豊富な脳ミソフル活用して棘くんの為になることしてやりなよ。たくさんお話したいこと、あるんだよね』


棘くんを見ると、元気よく「しゃけ！」と返事した。イエスとノーの意思表示が出来るうえに、どうしても伝えたいことは紙に書き残せば済む。ちょっと特殊だけど、これで呪言関係なくおしゃべりは出来るわけだ。おひたしおひたし

背後に注意。これ座右の銘な→←呪術師の“ふつう”

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