セピア色の街 ページ4
「っん。」
重たい瞼を開く
目の前に広がるのは青空
うん、見事な快晴だ。
じゃなくて
「私何してたんだっけ。」
寝返りを打とうとして床がかたいことに気付く
いや、床じゃなくて地面か
そうこうしているうちに昨夜のことが思い出されていく
私、あのまま寝ちゃったのか
早く帰らないと家族が心配するよね
一刻も早く家に帰宅しようとし、上半身を起こしたところでこの場の異変に気付く
私が落ちた屋根は青くて片面にソーラーパネルがついていたはずだ。
それなのに今はコンクリートで作られた壁に挟まれた狭い路地にいる。
それだけじゃない。私がいる街にはこんな路地、存在しない。
ずっといろんな場所を走ってたんだ。自分の住む街の作りは脳に叩き込まれている。
間違えるはずがないんだ。
嫌な予感がする
急いで路地から大通りに出てあたりを見回す。
「......嘘でしょ。」
大通りを歩く人々は皆、着物や背広姿だったりと昭和な雰囲気を漂わせる衣装を身に着けている。
そして人々だけでなく、町全体が前世期のような作りをしている。
あるはずの信号機や白線がなく、しまいには道路に線路がある。
「まさか。」
最悪の考えが頭に浮かんだ。が、頭を振ってその考えを否定する。
何を考えてるんだ私は、そんなこと現実にある訳ないじゃないか。
これはきっと夢なんだ。
試しに自分の頬を強く抓ってみる。
「...痛い。」
うん、夢じゃないな。
だとしたら、もう残る答えは一つしかない。
けど、まだ納得できない。
もしかしてもしかしたらの話だけど、これはバラエティー番組かなんかで、
私を驚かすためにこんな大掛かりな茶番を続けているのでは？
いや、そんなことされる身に覚えがない。
というか、先程から周りの視線が痛い。
何でだろ。
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ちーたん - おおお、お、おわおわわ終わってないですよね！？ (2017年9月13日 0時) (
レス) id: ce5d38f4dd (このIDを非表示/違反報告)
暦(プロフ) - 玲璃さん» このすれ違いにいつ終止符がつくのやら...。コメントありがとうございます、これからも頑張りますのでどうぞよしなに。 (2017年1月19日 19時) (レス) id: 89bb154307 (このIDを非表示/違反報告)
玲璃(プロフ) - 盛大にすれ違っている笑 とっても面白いです、D機関の人たちも無理のない推理をしていてとっても好きです！更新頑張ってください！ (2017年1月18日 23時) (レス) id: 643c6ecefb (このIDを非表示/違反報告)
暦(プロフ) - 泡雪さん» そう言っていただけてとても嬉しいです!これからも頑張らせて頂きます。 (2017年1月9日 16時) (レス) id: 89bb154307 (このIDを非表示/違反報告)
泡雪(プロフ) - 凄く面白いです！めっちゃ理想の小説！！更新頑張って下さい！ (2017年1月9日 10時) (レス) id: 7d02119552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暦 | 作成日時：2016年7月3日 17時
